【写真】青木崇高&吉田恵輔監督から花束を贈られ笑顔を見せる石原さとみ
報知新聞社が制定する「報知映画賞」は、国内映画賞レースの先陣を切って発表される映画賞。表彰式には石原のほか、主演男優賞の横浜流星、助演男優賞の奥田瑛二、助演女優賞の吉岡里帆、監督賞の塚原あゆ子、新人賞の越山敬達、中西希亜良、特別賞の平泉成らも出席した。
映画『ミッシング』は、吉田恵輔監督のオリジナル脚本で、愛する娘の失踪から3ヵ月後の家族を描く、哀しくも優しい物語。娘の失踪により徐々に心を失くしていく母親・沙織里役を石原が演じた。
沙織里の夫・豊を演じた青木崇高と吉田監督が祝福に駆けつけ、石原に花束を贈呈。うれしそうに笑う石原に、青木は「撮影中じゃそんな笑顔は1回も見れなかった(笑)」と笑っていた。
石原は「私は15歳で映画でデビューして、16歳で人生で初めて賞をいただいたのがこの報知映画賞新人賞です。その時の授賞式の様子をすごく今も鮮明に覚えているのは、両親が泣きながら一緒に授賞式に参加してくれたからです」と報知映画賞との縁を述懐。続けて「あれから21年が経ち、芸能人生で初めて映画で主演女優賞をいただきました。本当にうれしいです」と喜びを噛み締め、「私にとって『ミッシング』という作品はすごく特別で、初めての妊娠、出産を経て、産後復帰作で娘を失った母親という役を演じました。精神が壊れるギリギリだったんですが、乗り越えられたのは、『夢だった吉田監督の現場に自分がいるんだ』と思ったから」と撮影を振り返った。
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第49回報知映画賞の受賞作・受賞者は以下の通り。
■作品賞・邦画部門:『正体』(監督:藤井道人)
■作品賞・海外部門:『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(監督:アレックス・ガーランド)
■アニメ作品賞:『ルックバック』
■主演男優賞:横浜流星(『正体』の演技に対して)
■主演女優賞:石原さとみ(『ミッシング』の演技に対して)
■助演男優賞:奥田瑛二(『かくしごと』の演技に対して)
■助演女優賞:吉岡里帆(『正体』の演技に対して)
■監督賞:塚原あゆ子(『ラストマイル』の演出に対して)
■新人賞:越山敬達、中西希亜良(『ぼくのお日さま』の演技に対して)
■特別賞:草笛光子(『九十歳。何がめでたい』の演技と長年の映画界への貢献に対して)
■特別賞:平泉成(『明日を綴る写真館』の演技と長年の映画界への貢献に対して)
※吉田恵輔監督の「吉」は「つちよし」が正式表記。