俳優の水谷八重子さん、波乃久里子さん、渡辺えりさんが2025年2月に上演する「二月新派喜劇公演『三婆』」の記者懇親会に登壇しました。
【写真を見る】【水谷八重子】 来年襲名30周年 「自分でない人間になるのが一番の楽しみ」「なりきれた時が一番の喜び」 役者としての“生きがい”語る
本作は、急逝した男の愛人(水谷)・本妻(波乃)・男の妹(渡辺)、三人のおばちゃまたちの、突然始まった奇妙な共同生活。女たちの老後問題をユーモアたっぷりに描いた丁々発止の大人気喜劇です。
2025年2月に東京・新橋演舞場、京都・南座で上演されます。
水谷さんは“演舞場は初舞台を踏んだ劇場。演舞場と聞くとドキッとする。演舞場という舞台に、自分がどう立つのか、まだ分からない。京都の南座に行けることも、芝居のことが考えられないくらい、懐かしい気持ち”と、新橋演舞場と南座で演じる喜びを語りました。
波乃さんは“大好きな演舞場、南座。来年の初仕事ができることは、こんな幸せなことはございません。お客様でいっぱいにしたい”と挨拶。
渡辺さんは“このお2人と共演させていただくのは光栄。この2人、本当におかしいです(笑)稽古場でもいつもずっと笑わせてもらって、普段ものすごい喧嘩をしてても舞台の上に上がると、パッと同志のようになってる。そのコンビネーションにもう憧れてます。(渡辺さんは)3人の中で一番若いので、新人の気持ちでやれるのがとても嬉しくて。神様から与えられた「修行の場所」みたいな。とにかく楽しい舞台なので、2人から盗めるものは全て盗もうという気持ちで臨みたい”と、3人の関係性を明かし、意気込みを語りました。
|
|
波乃さんは作品の魅力について、“喜劇といっても「怖い」作品。人間の怖さ、弱さ。そして最後には一人で生きていけないっていう、とっても良い作品”とアピール。
水谷さんは“本妻であり、2号であり、妹である、血が繋がっていないけど、そういう女三人の物語。(見どころは)大詰めのヨボヨボになるところからが芝居。自分のヨボヨボになった姿を想像して演じたい”と語りました。
また、水谷さんは1995年に襲名してから来年で30周年。思いを聞かれた水谷さんは、“特別に今それで「やるぞ!」って感じではない...”と答えつつ、“自分でない人間になるのが私たちの一番の楽しみ。なりきれた時が一番の喜び。生きがい。それは何十年経っても変わらない。初舞台の時にそのように母に教わりました”と、役者としての思いを力強く語りました。
【担当:芸能情報ステーション】