『海に眠るダイヤモンド』前原瑞樹、朝子の夫役に「頭を抱えました」

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2024年12月17日 17:00  ORICON NEWS

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日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』の場面カット(C)TBSスパークル/TBS
 俳優の神木隆之介が主演を務める、TBS系日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(10月20日スタート 毎週日曜 後9:00)。第8話では、第7話のラストで描かれた進平(斎藤工)の行く末、残されたリナ・誠の秘密、そして石炭が取れなくなった端島の復活に向けた様子などがメインで描かれるなかで、多くの視聴者が驚愕したのが朝子の結婚相手の存在だ。これまでの放送で朝子が鉄平と結ばれないことはわかっていたものの、まさかの人物にSNSでは「まさかすぎる!!」「ダークホース…」「これは驚き」との多くの声が溢れた。そんな虎次郎を演じるのは、俳優の前原瑞樹。数多くのドラマや映画、舞台で活躍する注目の若手バイプレイヤーだ。第8話の放送を終えて、虎次郎を演じる前原瑞樹にインタビューした。

【写真】のちの夫婦に…朝子と”見つめ合う”虎次郎

 本作の出演が決まっときの気持ち、役柄を知ったときの感想を聞くと、「神木くん主演で、長崎の端島が舞台のドラマを日曜劇場でやると聞いて、なんとしても出演したいと思っていました。神木くん自身も僕のことをプロデューサーさんたちにお話ししてくれていた中で出演が決まったので、もちろん嬉しい気持ちもありつつ、必ず神木くんにもお返し出来るように頑張らないといけないなと、身の引き締まる思いでした。虎次郎という役も本当に素敵な役で、普通に考えたら僕がこの役で良いのでしょうか?と思うのですが、あんまり考えすぎると力が入りすぎるので、余計なことは考えず現場に行こうと思いました」とコメント。

 物語全体を繋ぐさまざまな伏線を散りばめ、華麗に回収していく野木亜紀子が手掛けるオリジナル脚本を読んだ感想を聞くと、「虎次郎の登場は、6話からでしたがその前の台本も読ませていただきました。虎次郎という役名だけを聞いて台本をいただいて、まずいづみさんが誰なのかというドキドキで読み進めながら、いづみさんが朝子で、しかもその朝子さんの旦那が虎次郎なのかと分かった時には頭を抱えました。読みながら僕自身も、鉄平と朝子の2人の関係にウキウキしていたので、どうやって虎次郎がここに入り込むのかと思いましたが、全員が全員そう思うでしょうから、本当に虎次郎を素敵に演じたいなと思いました」と本音が飛び出した。

 また、そんなプレッシャーを感じながら挑んだ現場の様子に関しては、「僕は10月から撮影に参加したので、夏から撮影していた皆さんはチームが出来上がっていてとても良い雰囲気の中入らせてもらいました。緊張して食堂に向かいましたが、食堂の料理人のエキストラさんたちがとにかく頼りになる方たちばかりで、とにかく細かい動きを作っていて、色々と相談しながら厨房の動き流れを決めていくのが楽しかったです。赤間さんがアドリブでちゃんぽん1つとオーダーを通したら、そこから本当にちゃんぽんを作るためにみんなで右往左往していました」と、多くのエキストラが参加する大がかりな撮影のなかでの裏話も。

 監督やプロデューサーとは「とにかく虎次郎は実直で優しい人だという話をしていました。特に塚原さんからは、6.7話のあまり台詞のない中で虎次郎の真っ直ぐさをどうやったら出せるかと色々と提案していただきました。台本上は短いシーンでもとても細かく小さな瞬間を広げていくので、撮影後に台本を読み直すのが楽しかったです」。塚原監督の細部に宿る細かな演出で虎次郎を作り上げていったことがわかる。

 そして、親友と公言している神木さんの座長ぶりについて聞くと、「神木くんは朝ドラの時もそうでしたが、誰もが思い浮かべる神木像そのままに現場で元気に明るくいてくれるので、逆にこっちが少し心配してしまうほどです。撮影後に一緒にカラオケに行った日があったのですが、その日は神木くんは玲央も鉄平も演じていた日なのに元気すぎて、ワンシーンしか撮影のなかった僕が疲れたからもう帰ろうかと言ってしまいました。情けないです」と普段からの仲の良さがわかるエピソードが飛び出した。

 さらに、共演シーンの多かった杉咲の印象やエピソードを聞くと、「杉咲さんとは『アンメット』(フジテレビ系)でも共演させてもらったのですが、とにかくお芝居が自然体で、逆に自分自身の繕ってる部分が晒される感覚もあり、向き合うととても緊張します。なので、だからこそ集中して一緒にお芝居させてもらえてると思いますし、簡単にお芝居してんじゃないぞと勝手に背中を叩かれている気持ちにもなります。あとは、6話は朝子さんが屋上庭園を作るお話しでしたが、実際に杉咲さんと観葉植物のお話をたくさんしました。水のやり方や風の当て方、どんな土を使うかなどなかなかにマニアックな園芸トークをさせてもらいました」とコメントし、撮影の様子を振り返る。

 最後に、視聴者の方へ「残り9話と10話、どのように物語が着地するのかまだまだ予想がつかないかと思いますが、最後まで楽しんでいただけたらと思います。また、長崎出身の僕自身も今回初めて端島について詳しく調べる機会をいただきました。実際に端島を目にして、物語が自分に直結してくる感覚もありました。ドラマを見終えましたら、是非長崎にもいらしてください。 美味しいちゃんぽん屋さん、あります」と、最終回に向けて地元長崎への愛が溢れるコメントともに締めくくった。

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