12月17日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているアプリリア・レーシングは、ロレンツォ・サバドーリとのテストライダー契約を2年延長したと発表した。
イタリア人ライダーのサバドーリは、15年以上に渡ってアプリリアのマシンを走らせており、2015年にはFIMスーパーストック1000カップのチャンピオンに輝いた経験を持つ。その後、アプリリアRSV4でスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)に参戦し、2016年から3シーズンを戦った。
2020年にアプリリアのMotoGPテストライダーに就任し、翌2021年には開幕戦からレギュラー参戦していたものの、マーベリック・ビニャーレスがシーズン途中からレギュラーライダーとして起用されたことにより、テストライダーに戻った。2022年以降は、フルタイムテストライダーとしてアプリリアRS-GPの開発に貢献している。
2024年シーズンは、マシン開発と並行してワイルドカード参戦し、シーズン後半には、サテライトチームのトラックハウス・レーシングからミゲール・オリベイラの代役にも起用され、合計7回の出走を果たした。
2025年のアプリリアは、ファクトリーチームに2024年のチャンピオンに輝いたホルヘ・マルティンとマルコ・ベゼッチが加入。ラインアップを一新し2025年シーズンを迎える。サテライトチームのトラックハウスMotoGPチームでは、Moto2チャンピオンの小椋藍を起用。小椋は、ラウル・フェルナンデスとともにMotoGPデビューイヤーを戦うことになる。
過去2年は、1年の契約更新であったものの、今回2年間の契約延長となったサバドーリは、2026年までテストライダーを務める。2025年にライダーラインアップが大きく変わるアプリリアは、信頼できるテストライダーとしてサバドーリを継続起用し、一貫性のある開発を進める狙いがあると思われる。
サバドーリは契約更新に対し、「今後2シーズンに渡ってアプリリア・レーシングとともに仕事を進めていけること、この冒険を続けられることを非常に嬉しく思う。ここ数年、僕たちは素晴らしい仕事をしてきたし、これからもますます向上していくと確信している。RS-GPをMotoGPのトップに押し上げるという明確な目標を常に念頭に置いて、ステップバイステップで着実に成長してきた。シーズン開幕が待ち遠しいよ」とその喜びを語っている。