高性能ブレーキシステムのリーディングカンパニーであるブレンボは、2024年シーズンのモータースポーツ・シーンにおいて、69個のタイトル獲得に貢献したと発表した。
これを代表するひとつは、レッドブルF1でドライバー選手権4連覇を達成したマックス・フェルスタッペンだ。ブレンボは同チームにブレーキキャリパーとカーボン製ディスクを供給した。
二輪の世界選手権では、ブレンボのフルブレーキシステムとグループ内のマルケジーニが手掛けるホイールを採用するプリマ・プラマック・レーシングのホルヘ・マルティンが、メーカーワークスのライダーを相手にチャンピオンを獲得。SBKスーパーバイク世界選手権では、トプラク・ラズガットリオグル(ROKiT BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)が王座に返り咲いた。
また、MotoGP最高峰クラス直下のMoto2で王者となった日本人ライダーの小椋藍(MT Helmets - MSI)や、Moto3で前人未到の年間14勝を飾ったダビド・アロンソ(CFMOTOガビオタ・アスパル・チーム)も活躍が称えられるべきチャンピオンであり、彼らも走りもブレンボに支えられている。
サーキットのように整地された路面だけでなく、普段は一般車両が通行するターマック(舗装路)やグラベル(未舗装路)、スノー、ときにはマッド(泥濘路)を走行するラリーの世界においても、ブレンボのブレーキは高い性能の信頼性を発揮した。それを証明したのは今季、悲願のドライバーズチャンピオンを獲得したティエリー・ヌービル(ヒョンデ・シェル・モービスWRT)で、彼がドライブしたヒョンデi20 Nラリー1もまた、ブレンボ製のブレーキシステムを備える一台だ。
このほか、アメリカを代表するNASCARカップ・シリーズの“NEXT GEN”車両においては、APレーシングをはじめとするブレンボ・グループのコンポーネントが多くのチームやドライバーによって支持され、オーバルトラックの高速走行でもブレンボ製品の信頼性の高さが裏付けられている。
EVレースでもそれは変わらず、ABB FIAフォーミュラE選手権とFIM MotoE世界選手権は、すべてのマシンがブレンボ製のブレーキステムを採用している。さらにWEC世界耐久選手権をはじめ、FIA F2、FIA F3、ポルシェ・モービル1・スーパーカップ、二輪のEWC世界耐久選手権、FIMトライアル選手権など世界中のあらゆるレースやモータースポーツ競技で活躍するブレンボのブレーキシステムは1975年以降、これまでに計700を超える世界タイトルの獲得に貢献している(2024年12月8日時点)。