貧乏になってしまう原因は3つある?対策を考えてみよう!

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2024年12月18日 19:40  All About

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実は、貧乏にはさまざまな原因があることをご存じですか? たとえば、収入が足りない、支出が多い、ライフイベントで突然お金が必要になったなど状況は人それぞれ。今回の記事では貧乏に陥らないための方法をお教えします。
実は、貧乏にはさまざまな原因があることをご存じですか? たとえば、収入が足りない、支出が多い、ライフイベントで突然お金が必要になったなど状況は人それぞれ。貧乏に陥る原因は大きく分けて3つあります。「お金がない」と悩んでいる方、将来、貧乏になるのは嫌で「備えるにはどうしたらいい?」と考えている方向けに改善策をお教えします。

その1:経済状況に起因する貧乏の原因と改善策

経済状況がもとで貧乏となるケースというのは、収入や支出に関係することがそもそもの原因です。

収入不足型貧乏

収入が低いために生活費や必要な支出を賄うことができず、貧困に陥るケース。非正規雇用等で年収が低いことなどが原因となります。

改善するには、安定した仕事を得ることを目指しましょう。その際、ハローワークの職業訓練を受けてスキルアップや資格取得をしたり、転職エージェントを活用したりするとよいでしょう。日ごろより、労働市場のニーズに合った仕事を見つけるための情報収集も行いましょう。

支出過多型貧乏

このタイプは、収入より支出が多く、貧困状態に陥りやすい人を指します。浪費癖や計画性のない支出、無駄遣いが原因となります。

改善策としては、まず固定費(家賃・通信費・保険料など)を中心に毎月の支出をしっかり把握することが大切です。また、食費・光熱費などの変動費は予算管理を行いましょう。それ以外の支出は、生活の優先順位を考えながら、必要なものと不要なものを見極めましょう。買い物をする日、しない日を明確にルール化するなどの工夫が大事です。

その2:ライフイベントに起因する貧乏の原因と改善策

このグループは、人生のライフイベントにより出費が増えたり、収入が減ったりするのが原因となります。

ライフイベント型貧乏

結婚、出産、病気、介護、失業などの大きなライフイベントによって、急な支出増または収入減が発生し、貧困に陥るタイプです。このような状況に備えるためには、日ごろから「生活防衛費」を準備しておくとよいでしょう。

生活防衛費として準備する金額は、個々の家族構成、年収などによって異なりますが、一般的には「1カ月の生活費の3〜6カ月分」が目安です。緊急時に備えるための生活防衛費は、計画的に貯蓄することが重要です。緊急時にすぐに引き出せるよう、普通預金や定期預金などの元本保証されている金融商品で準備しましょう。

ライフイベント型貧乏に含まれるものとして「病気やケガによる貧乏」「住宅ローンによる貧乏」があります。これらもライフイベントによるものではありますが、生活防衛費以外にも改善方法があるので、ここでは種類を分けて説明をします。

病気やケガによる貧乏

病気やケガは、前述のライフイベント型貧乏に含まれます。生活防衛費の準備以外の改善策をご紹介します。

病気やケガの備えとしては、民間の医療保険を検討することが挙げられます。家族にがんにかかった方がいるのであれば「がん保険」、病気が心配なら「終身型の医療保険」など、適切なものに加入して、医療費の負担を軽減しましょう。民間の保険には病気やケガをする前に入っておくことが大事です。また、定期的な健康診断や予防医療を利用して、リスクを事前に減らすことも有効です。また民間の保険に入っていない場合、前述の生活防衛費を貯めておけば、突発的な入院や手術などの医療費に対応することはできるでしょう。

住宅ローン型貧乏

無理な住宅ローンを組んだ結果、毎月の返済が家計を圧迫し、貧困に陥るタイプです。住宅ローンの返済に追われて、生活に余裕がなくなることが原因です。

改善策は、住宅ローンの借り換えや条件変更について銀行にまず相談することが大切です。あわせて、前述の「支出過多型貧乏」の改善策の手順で、家計費を削減しましょう。

住宅ローンの返済は、数十年にわたり続きます。そのことを踏まえ、住宅ローンの借入額は、年収ではなく手取りベースに対し、ゆとりのある返済になるよう心掛けましょう。

その3:知識不足や環境に起因する貧乏の原因と改善策

このグループは、個人の知識不足や環境による制約が原因となるケースです。

金融リテラシー不足型貧乏

お金に関する知識が不足しているため、貯蓄や投資がうまくできず、無駄な出費が増え、結果的に貧困に陥るタイプです。

改善策としては、まずはお金について学び、適切な貯蓄や投資方法を理解しましょう。ファイナンシャルプランナーなどのお金の専門家に相談して、適切なアドバイスを受けるのも有効です。また、随時、書籍を購入したり、セミナーに参加したりして、お金の管理方法を習得しましょう。

地域・環境型貧乏

住んでいる地域や環境が原因で、物価が高かったり、職が得にくかったりして貧困に陥るタイプです。地方と都市部の生活環境の違いが影響することがあります。

改善策としては、移住や転職を検討し、自分に合った環境を選ぶことが一つの方法です。その際、地域の支援制度やハローワークの雇用促進プログラムを適切に活用することが鍵になります。

いかがでしたか。貧乏になってしまう3つの原因をおさえて改善・対策をしていきましょう。生活防衛費を準備すること、しっかりと情報を集めることが特に大事になります。始められることから始めてみましょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)

3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))

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