12月12日(木)の放送では、株式会社SPACE PRODUCEの代表取締役・小林佐理(こばやし・さり)さんがゲストに登場。“人が辞めないオフィス空間”について伺いました。
(左から)アシスタントの高橋里実、DJ Nobby、株式会社SPACE PRODUCEの小林佐理さん
◆キャリアを重ねて“あるべきオフィスの形”を追求
Nobby:「週刊Nobbyタイムズ」の20時台では、さまざまなゲストお招きしてビジネスに関するトークをお届けしているわけですが、20時台前半の時間に新たにスポンサーさんをお迎えすることとなり、新コーナー「オフィスのお悩み解決ラボ」が誕生しました!
ご提供をいただきますのは、人材強化をオフィスデザインから支え、“人が辞めない・育つオフィス”を作る会社「株式会社SPACE PRODUCE」さんです。
企業で働くみなさんはオフィスで過ごす時間が長いと思うのですが、その空間がもっと快適になれば、生産性も上がると思います。働く人もいきいきする、そんな考え方でオフィスデザインを追求している会社です。働く人が活きるオフィスデザインの秘訣について、毎月第2週、SPACE PRODUCEの代表・小林佐理(こばやし・さり)さんをスタジオにお迎えして伺っていこうと思います。どうぞよろしくお願いします!
小林:よろしくお願いいたします。
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小林:経歴に関しては、大学を卒業したあとにIT企業に入社して、そこでオフィスの働きやすさや働きがいを感じていたんですね。そこから5年後、内装業に転職をしまして、そこであるべきオフィスの形を10年以上追求しました。現在はオフィス空間づくりをメインとした会社を運営しています。
Nobby:ありがとうございます。営業職のご経験がおありということで、営業はオフィスの滞在時間が短いイメージがあるのですが、それでもオフィス空間は大事だなと感じられたのでしょうか?
小林:確かに外に出ている時間が多いんですけども、当時は労務に関してかなり緩くて、22時からアポイントを取ったり、朝まで徹夜することもあったんですね。プレゼンテーション資料づくりとか見積もりの作成もあったので、決められている時間外でオフィスにいることが多かったんです。
Nobby:なるほど。では、思っていた以上にオフィスで過ごす時間が長くて「もっと快適なオフィスがあったらいいのにな」という思いもあったのでしょうか?
小林:毎日腰が痛いなと思っていたので、椅子だけでも変えてくれないかなと思っていました(笑)。
Nobby:たしかにオフィスの椅子って大事ですよね! 内勤だと1日何時間も座りますからね。
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Nobby:現在、SPACE PRODUCEではどのような事業を展開されていらっしゃいますか?
小林:先ほど椅子の話がありましたけども、会社によって働きやすさ・働きがいの課題は違うんですよね。現在、コロナ禍がある程度収まってきたなかで、出社を求める経営者が多くなっています。
そんななか、ただ出社を義務とするのではなくて、出社したくなるようなオフィスを作れるように僕らは取り組んでいきたいと思っています。
Nobby:「人が辞めない・育つオフィス」というコンセプトをお持ちですけども、このコンセプトって上司の存在とすごく似ているなと感じました。
上司が嫌だったら、仕事が捗らなかったり会社に行くのが嫌になったりしますよね。それぐらいオフィスの環境って大事だなと、キーワードを見て感じました。コンセプトにはどのような思いが込められているのでしょうか?
小林:コロナ禍に働き方改革という言葉がはびこっていたと思うんですけど、経営者はそれが具体的にどういうことなのかよくわかっていない方が多かったんですよ。そして、コロナ禍を機に人的資本経営(人材を資本として捉える経営戦略)が増えたんですね。
どういうことかと言いますと、資源というのはどんどん節約したり減らしたりすることで会社の儲けを上げていく考え方になるんですけども、人に関してはそうではないよねという考え方です。そういった考えのなか、オフィスに関して考え方がだんだんと変わってきているんですね。
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小林:我々は数値的なデータを基に、そういったところのオフィスづくりをお手伝いしております。
◆従業員エンゲージメントを重視したオフィスを提案
Nobby:空間デザインという意味で、SPACE PRODUCEの強みはどういったところにあるのでしょうか?
小林:我々は「従業員エンゲージメント(帰属意識)」を非常に重要視しております。よく聞く言葉として、モチベーションとかウェルビーイング、従業員満足度(ES)といったものがあると思うのですが、それって基本的には個人の社員に対しての言葉なんですね。
それに対してエンゲージメントは、組織できちんと生産力を上げていくという意味の言葉です。「この会社で働いてよかった」とか「この職務をやって成長しているな」と思えるようなオフィスを作っていきます。ソフトとハードで分かれていくんですけども、それをエンゲージメントという言い方で使っています。
Nobby:みんなで頑張る、チームワークにつながるような欲求を高めていくのが強みということでしょうか?
小林:そうですね。例えば、企業が給料を上げるのはとても大事なことだと思うんですけども、それだと自社よりも給料が高い会社に行ってしまう可能性があるじゃないですか。
Nobby:年収だけで選ぶとそうなりますね。
小林:そういう方も多いと思いますし、それはしょうがないと思うんですけども、我々は「この会社だからこれだけ成長できるんだ」「この会社だったら長く働きたい」と思えるオフィスを作ることで従業員エンゲージメント(帰属意識)を上げていくことが強みです。
◆見栄えだけがいいオフィスは作らない
Nobby:オフィスをどういった空間にすればモチベーションや帰属意識が高まるのでしょうか?
小林:従業員エンゲージメントには、たとえば人間関係、上司がきちんと支援してくれるか、自己承認が満たされているか、理念・ビジョンを理解しているか、自己成長しているか、健康状態が保たれているかなど、いろんな要素があります。
その要素を「キードライバー」というんですけども、我々は会社が現在足りないところ、もしくは会社の強みを把握して、(改善にかかる期間が)短期なのか中長期なのかをきちんと分けてご提案します。そこにデザインを派生させてコンセプトとして作ってやっております。
Nobby:なるほど。ぱっと見た感じが綺麗なデザインということではなくて、そこで働いている人たちのキードライバーに注目して、その要素を組み合わせてオフィスを作っていくんですね?
小林:おっしゃる通りです。
Nobby:ということは、(提案は)デザインだけじゃないってことですね。
小林:ビジュアルとしていいのは「映え」という面ではいいかもしれませんが、本質としては働いている人をちゃんとバックアップできるようなオフィスを作っていきます。
Nobby:仕事を邪魔するようなデザインであってはいけないですもんね。
◆抱えるオフィス課題は会社ごとに異なる
Nobby:明日から使える環境改善のヒントはありますでしょうか?
小林:会社によって課題が違うので、すべてに当てはまるものって実はないんですよね。部署間で情報交換ができていなかったり、支援ができていなかったり、場合によっては上層部の理念・ビジョンが下まで届いていなかったりするんです。
中間層、管理職が入れば入るほど、社長が思っている理念・ビジョンが届かないケースが多いので、そういったものを我々は調べ上げる必要があります。
Nobby:なるほど。
小林:明日からすべきことは本当に会社ごとに違うので、ぜひとも弊社のホームページにお問い合わせできればと思います!
Nobby:みなさんもぜひご相談から始めてみてください! SPACE PRODUCEの公式ホームペーに訪問していただきますと、人が辞めない・育つオフィスの事例や強みをご覧いただくことができます。もっとカジュアルにSPACE PRODUCEを知りたい方はInstagramのアカウントもございますので、そちらをご覧ください。
<番組概要>
番組名:週刊Nobbyタイムズ
放送日時:毎週木曜日 19:00-20:55
出演者:DJ Nobby(パーソナリティ)、高橋里実(アシスタント)、宮田リコ(アシスタント)
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