ビザ・キャッシュアップRB F1チームは、リアム・ローソンの後任として2025年にアイザック・ハジャルを起用することを発表した。
ハジャルはフランス出身で現在20歳。カートを経て2019年にシングルシーターのレースにデビューし、フランスF4に参戦。2年目の2020年には選手権3位に入った。2021年にはレッドブル・ジュニアチームのメンバーとなり、2022年にはフォーミュラ・リージョナル・アジアン・チャンピオンシップで3位、FIA F3選手権で4位となった。
2023年はFIA F2にステップアップし、ハイテック・パルスエイトから参戦しランキングは14位。この年はRBの前身であるアルファタウリからメキシコシティGPのFP1に参加した。2024年はカンポス・レーシングに移籍してF2への参戦を続け、192ポイントを獲得して選手権2位でシーズンを終えた。
また2024年は、イギリスGPとアブダビGPでレッドブルからFP1に参加し、アブダビで行われたポストシーズンテストにもレッドブルから参加した。
レッドブルは2025年のドライバーラインアップについて、当初はマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの起用を決めていたが、ペレスの成績が低迷したことを受けて、シーズン終了後にラインアップに関する議論を実施した。その結果ペレスがチームを離れることになり、ペレスの後任としてRBからリアム・ローソンが昇格。この空いたRBのシートを掴んだハジャルは、以下のようにコメントした。
「VCARBでの新しい仕事に就くことになり、とても嬉しく思っている。僕自身、僕の家族、そして僕のことを最初から信じてくれたすべての人にとって大きなことだ。カートからシングルシーターに転向し、F1に参戦するまでの道のりは、僕が生涯をかけて取り組んできた瞬間であり、夢だ」
「はるかに速いマシンを運転し、世界最高のドライバーたちとレースをするなんで、まったく新しい世界に足を踏み入れたように感じる。大きな学習曲線になるだろうけど、懸命に取り組みチームのためにベストを尽くす準備はできている」
「(角田)裕毅から学ぶことも楽しみにしている。僕は常に彼を尊敬している。彼は僕と同じようにレッドブルのジュニアプログラムを経験しているから、似たようなF1への道を歩んできた。 彼はとても経験豊富だし、いい勉強になるだろう」
これで2025年にF1に参戦するルーキードライバーは、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)、オリバー・ベアマン(ハース)、ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)に加えて、ハジャルで5人目となる。