2025年のF1世界選手権に出場する4人のルーキーたちは、すでに希望するレースナンバーをFIAに伝えている。2024年に他のドライバーの代役を務めたオリバー・ベアマン(ハース)とジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)のふたりは、今年使用したナンバーはリザーブドライバーの立場を表しているので、今後のキャリアでは新しいナンバーを使うことを決めた。
興味深いことに、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)とドゥーハンの両名は、FIAにナンバー『12』でレースをしたいと伝えていたが、先にその意向を示したのはアントネッリだったので、ずっと大ファンだった故アイルトン・セナとのつながりを作ることを望んだアントネッリが、そのレースナンバーを継承することになった。
ドゥーハンは別のナンバーを選ばなければならなくなったが、ドライバーに永久的なレースナンバーが与えられて以来、キミ・ライコネンが使用していたナンバーである『7』を選んだ。ライコネンは2021年末にレースを引退し、それ以降はレースに出ていない。つまり、そのナンバーが使えるということであり、ドゥーハンはアブダビでグランプリデビューを果たしたときの『61』を保持するのではなく、アルピーヌF1チームでの最初のフルシーズンに向けて『7』を選択した。
ベアマンは、カルロス・サインツの代役を務めたサウジアラビアGPではフェラーリから『38』でレースに出場し、ケビン・マグヌッセンの代役として出場したアゼルバイジャンGPとサンパウロGPではハースから『50』でレースに出たが、彼も新しいナンバーを選ぶことにした。このイギリスドライバーは、ハースでの最初のフルシーズンにおいて、ナンバー『87』をつけてF1に参戦する初のドライバーとなる。
最後に、2024年のFIA F2チャンピオンのガブリエル・ボルトレートも歴史的なナンバーを復活させる。ボルトレートは来年、キック・ザウバーからナンバー『5』をつけてレースに出場するつもりだとFIAに表明した。もちろんこれは、2022年末に引退するまでセバスチャン・ベッテルが使用していたレースナンバーだが、過去2年間使われていなかったため、希望する新人ドライバーが使えることになった。
ナンバー『5』は、歴史的にナイジェル・マンセルとも結びついている。マンセルは1985年から1988年、1991年から1992年にこのナンバーを使用していた。
残るは、RBへの加入が決まったアイザック・ハジャルが選ぶナンバーだけだ。それが決まればリストがすべて完成することになる。