柳楽優弥主演の金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」が12月20日に最終回を迎え、トレンド1位を獲得。ロスにひたる視聴者から「続編希望」の声が数多く上がるとともに、洸人、みっくん、ライオンがそれぞれに踏み出した新しい一歩に「ただのハッピーエンドとは違った最終回」「ひと言では言い表せない色々な余韻がすごい」といった声も寄せられている。
本作は、凪のように何も起こらない毎日を送っていた市役所勤務の小森洸人(柳楽)と、その弟で自閉スペクトラム症のアーティスト・美路人(坂東龍汰)のもとに、「ライオン」と名乗る謎の男の子が突然現れるところから始まるヒューマンサスペンス。
キャスト陣の熱演と、より深まるサスペンス要素で視聴者の心をつかんできたドラマは、ライオン(佐藤大空)を無事家に連れ帰り、愛生(尾野真千子)も一緒に暮らし始めた前回の第10回で一件落着とはならず、今度は洸人がいなくなる、という驚愕の展開となっていた。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
洸人がいなくなり、不安で落ち着かない美路人はライオンと愛生と共に探し回るが、どこにも洸人の姿はなかった――。「自分のことが面倒くさくなった」「嫌いになったから家を出て行ったのではないか」と考える美路人を「一人になりたいこともある」となだめる愛生。
その頃、洸人は東京にいた。あてもなく歩くうち、その足はかつて夢半ばで中退した大学へ。子どもの頃からのさまざまな思い出が脳裏をよぎる。美路人に伝えたかった正直な気持ち…家族への想いが洸人を動かす。
凪のような毎日から、突然嵐に巻き込まれていった洸人と美路人の生活は、再び平穏に戻ったように思えたが…。
家に戻った洸人は愛生から「思いは言葉にしてちゃんとぶつけないと」と背中を押され、美路人に感謝と中退した大学にもう一度挑戦したい、という決意を告げる。そんな兄の決断に美路人もアートグループホームへの入所を決め、自立しようとする。
愛生は寅じい(でんでん)の店を任されることになり、4月、ライオンは“ライオン色”のランドセルを背負って小学生に。美路人は1人きりでバスに乗ってグループホームへ、大学に合格した洸人は1人暮らしをする東京へと向かった。
3人がハイタッチをして、それぞれの道を歩み始める姿に「最後のワンカットまで素晴らしい作品」「同じプライドの仲間、心で繋がってるから離れていても大丈夫ですね」「離れてても同じプライドの仲間 いい言葉すぎます」「視聴者も同じプライドの仲間です!!!」と寄り添うコメントが続々。
“みっくん”こと美路人役の坂東も最終回をリアルタイム視聴していた様子で、「同じプライドの仲間です」「毎日送ります」と劇中の美路人に合わせてポスト、ラストを見届けた後は「はぁーーーーー 終わってしまったぁ!!」と投稿していた。
そんな坂東のSNSには「細かい所まで再現されていて、とても研究されているなと毎回びっくりしていました」「新しい風が吹く事は悪い事ばかりじゃないかもしれないと改めて気付かされました」と自閉スペクトラム症の子どもを持つ視聴者からの声も。
当事者のみならず、ともすればヤングケアラーとなる「きょうだい児」や、偽装死まで考えなければならなかったDVサバイバーの自立についてもしっかり向き合って描かれた本作には、「ケアラーである主人公のバーンアウトと家族の自立が描かれるのメチャすごい」「ただのハッピーエンドとは違った最終回。心に残る」「ひと言では言い表せない色々な余韻がすごい」という声とともに、「またこの素敵な物語の続きが見られたら嬉しい」「またいつかライオン達に会いたい」と続編を望む声が寄せられている。
「ライオンの隠れ家」最新話は1週間TVerにて配信中。U-NEXTとNetflixでは全11話が配信中。
(シネマカフェ編集部)