斎藤愛未が自身初タイトル獲得。二冠の夫、坪井翔と世界初の同シーズン夫婦王者に輝く【KYOJO CUP最終戦】

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2024年12月22日 17:50  AUTOSPORT web

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2024年KYOJO CUPシリーズチャンピオンの斎藤愛未と坪井翔
 12月22日、静岡県小山町の富士スピードウェイで2024年KYOJO CUP最終戦である第6戦が行われ、ポールポジションからスタートした斎藤愛未(Team M 岡部自動車 D.D.R VITA)がトップチェッカー。自身初のKYOJO CUPタイトル獲得とともに、世界初となる同シーズン夫婦王者の座を獲得した。

 第5戦終了時点でのドライバーズランキングは、81ポイントを獲得している斎藤が首位、2位に斎藤との差を4ポイントまで縮めた翁長実希(Car Beauty Pro RSS VITA)がつづいている。

 自力でのチャンピオン獲得の可能性を残しているのはこの2名だけであり、両者の動向に注目が集まるなか、2024年KYOJO CUPの最終戦を迎えた。

 日曜日の朝から行われた公式予選は、スーパーカートカップ予選での赤旗提示によって5分遅れの8時50分から行われ、1分38秒625を記録した斎藤がポールポジションを獲得。

 一方翁長は、金曜日から「スロットルを踏んでも加速しない」という問題を抱えていたものの、予選においてこの症状は見られなかったようで、斎藤から0.374秒差の1分58秒872を記録して3番手につけた。

 しかし、走路外走行により2番手で予選を終えた永井歩夢(BBS VITA)ほか合計4台のタイムが末梢され、翁長は2番グリットからの決勝レーススタートとなった。

 13時5分から開始された決勝レースでは、斎藤、翁長ともに順調な走り出しとなったが、イン側についた翁長がTGRコーナーのブレーキングで止まれずコースアウト。その後のコカ・コーラコーナーではスピンを喫し、大きく順位を落した。

 そんななか、走路外走行で3グリット降格となった7番手スタートの下野が3番手に浮上。翌週には4番手からふたつポジションを上げた富下李央菜(KTMS VITA)、後方4番手を走る永井との2番手争いを繰り広げてさらにひとつ順位を上げたが、5周目にコースアウト。4番手に後退したが翌周に富下をオーバーテイクし、3番手に浮上した。

 後方では、最後尾まで順位を落とした翁長が猛烈な追い上げをみせ、17番手までポジションを回復させたがトップ争いに戻ることはできず、15位で今年最後の決勝レースを終えることとなった。

 各所で激しい順位争いが繰り広げられる一方、トップを走行する斎藤は7周目、12周目にファステストラップを更新するなど順調にレースを展開。2番手永井に3秒の差をつけてチェッカーを受け、自身初のkYOJO CUPタイトルとともに、世界初となる同シーズン夫婦王者の座を獲得した。

 2位には今季初めての表彰台登壇となる永井、3位に下野が続くトップ3となった。

 2025年シーズンからは、新型フォーミュラ車両『KC-MG01』の導入が予定されており、VITAでの戦いは今大会をもってひとまず見納めとなる。新たなマシンとともに繰り広げられる競争女子たちの熱いバトルに、来季も注目したい。

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