昨年、大晦日放送の特番で高視聴率を記録したのはテレビ朝日系の『ザワつく!大晦日』。世帯視聴率は12.3%で、2年連続で民放1位を獲得した。
一方で昨年の『紅白歌合戦』は第2部で31.9%、第1部で29.0%と、普通の音楽番組と比較すると非常に高い視聴率を記録したが、ともに過去最も低い世帯視聴率となった。かつては60%を超える国民的番組であったが、今では民放番組と数字を競っている状況だ。
そこで、実際に視聴者が見たくないと思っているのはどの番組なのか、本誌は20代〜60代の300人にアンケート調査を実施。「絶対に見たい・見たくない年末特番」について調査を行った。この記事では「絶対に見たくない年末特番」のランキングを発表する。
第3位に選ばれたのは31日に放送される『逃走中〜大みそかSP〜』(フジテレビ系)。
豪華ゲストがハンターから逃げ切れた時間に応じて賞金を獲得する“鬼ごっこ”に参加する番組だ。大晦日に放送されたのは今年で3年目、今年は第1部と2部にわけて異なる企画を放送するが……。
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《ワンパターンで面白味がない》(60代女性/専業主婦)
《年末年始にかかわらず何年も前から既に見飽きていて、見ようという気持ちにならない》(40代女性/専業主婦)
《仲間の救出ミッションとか、協力ミッションとか、全力で挑む人が出なくなったから》(50代女性/パートアルバイト)
と、番組自体は20周年を迎えており、マンネリ化が避けられない。参加者の熱量の低下を嘆く声も。
第2位は30日に放送される『第66回輝く!日本レコード大賞』(TBS系)。
TBSでは毎年恒例となっている『日本レコード大賞』。かつては全国民が知っているアーティストが各賞を受賞して盛り上がるイメージだったが、近年は不透明な審査基準や、世代ギャップが生まれて楽しめない人が多いようだ。
《選考基準もよくわからないし、興味も持てなくなってしまったから》(60代女性/その他)
《昔のように皆が知っていてフルで歌えるような曲がないから 聞いてもよく知らなかったり盛り上がらないから》(50代女性/会社員)
《特に新人賞は初めて見る歌手がノミネートされててしらける》(60代女性/専業主婦)
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そもそも《音楽に興味がなくなったから》(40代女性/公務員)という声や、《レコードとか今は一般的では無いし、古い感じがする》(50代女性/専業主婦)など、番組名に違和感を感じるという声も。
第1位に選ばれたのは31日に放送される『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK)。
「絶対に見たい年末特番ランキング」で1位に輝いた紅白が「見たくない特番」でもまさかのトップに。《マンネリ》を指摘する声のほか、《見たいアーティストが出ない》というコメントも多かった。家族揃って世代を超えて楽しんでいた時代があるゆえに、近年の内容にはがっかり感が否めないようだ。
《時代に応じて内容変化しても見どころがなくなっているように思うから》(50代女性/パートアルバイト)
《みんなが一緒に楽しめる感じでもないし、アイドルとかK-POPはよくわからないから》(40代女性/無職)
《昔は好きなアーティストやその年人気だった音楽などを聴くのが楽しみだったが今の時代好きな時間に好きなアーティストなどをインターネットで見れるし、最近の紅白は面白くない。時代とともに変えてったほうが良い》(50代女性/無職)
《もう時代が変わっているので、紅白にこだわる必要もないと思うし、今年は観たい人はいない》(50代女性/パートアルバイト)
《紅白歌合戦はジェンダーフリーの昨今の価値観からも必要ないのでは》(50代女性/自由業)
と、紅白に分けてたたかうという長年変わらない仕組みは、今の時代にふさわしくないのでは?と疑問を持つ人がより増えた印象だ。
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