育ての父である俳優の谷原章介さんと実父で俳優のいしだ壱成さんへの思いー。第37回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでフォトジェニック賞を受賞した谷原七音(たにはら・ななと)さんが、「ABEMAエンタメに出演。今後の展望や目指す俳優像、2人の父について語りました。番組は無料見逃し配信中です。
七音さんは、俳優のいしだ壱成さんと元タレントの三宅えみさんの間に生まれ、3歳の時に母と俳優の谷原章介さんが再婚、芸能一家で育ちました。
「葛藤やネガティブな気持ちはない」
幼少期を振り返り、「父や、そのお友達はみんな芸能関係者だったので、僕も小さい頃はテレビに出ることが当たり前だと思っていたんですよ。言い方を悪くすると、『そんなにすごくないこと』みたいな…」と回顧。「5歳の時に、父が出演した映画の試写会に初めて行った。お客さんが拍手している姿を見て、『お父さんってすごいんだな。俳優ってこんなに人の心を動かせるんだな』と思ったことがきっかけで、芸能界に興味はずっとありました」と話しました。
「谷原章介さん、そしていしだ壱成さんの息子として生きることに、葛藤は?」との質問に、七音さんは「ないんですよね」とキッパリ。「世間的には『ちょっと複雑なんじゃないか』と見られるかもしれないし、誹謗中傷みたいなものもあったけど、僕はネガティブに考えたことはない。だって、肌の色を変えられないじゃないですか。目の色を変えられないじゃないですか。それと一緒です。そして、変える必要もない。生まれも僕はアイデンティティーだと思うんですよ」と胸中を吐露しました。
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続けて「(いしだ壱成さんのことで)注目していただくことに、僕は感謝しかない。自分の一部だと思っているし、役者としてすごく尊敬しているので、そういう風に言ってもらえるのも幸せな限りです。ただ、父と母が愛情いっぱいに育ててくれなかったら、たぶんどこかで気にしちゃっていたと思うので、両親に感謝しかない。自分の生まれのことで閉じこもるっていうのは、僕の感覚ではないです」と生みの親、育ての親、それぞれへの感謝を語りました。
「共演する機会があれば素敵なこと」
2024年11月に行われた、若手俳優の登竜門であるジュノン・スーパーボーイ・コンテスト最終選考会で、応募総数1万3465人の中から一般投票で選ばれるフォトジェニック賞を受賞した七音さん。参加した理由を「生まれのこともあり、いろいろ声をかけていただくこともあったが、最終的にうまくいかないことが多かった。『競争の中で成長は起こるもの』だと思い、挑戦した」と告白。「グランプリを目指してやってきたので、正直に言うと悔しさみたいなものはあった」と打ち明けるも、「今後の順位が決まったわけではないし、賞をもらったからといって他のファイナリストよりも上にいるわけでもない。これからも変わらずにやっていかなきゃいけないと強く感じた」と今後を見据えました。
俳優という夢への第一歩を踏み出した七音さんは、憧れの存在として菅田将暉さんや山田裕貴さんの名前を挙げた上で、「すごく個性的で、ルックスもカッコいいけど人としてカッコいい。お芝居や生き様に憧れがあるので、そういう俳優になりたい」と意気込みを語りました。父・章介さんとの共演について聞かれると、「恥ずかしくはないけど、まだ自分がそのレベルにないことは事実。いまは共演できるぐらいになるしかないです。いずれ共演できたらいいなとは思います」と笑みを浮かべました。
実父・いしだ壱成さんとの共演について直撃すると、「物心がついていなくて記憶がなくて、僕が何かを語れるほどではないんですけど…」と口を開き、「身内だからではなく、1人の役者として、あんなに自然で心情が揺さぶられるお芝居を僕はみたことがなかった。ドラマ『未成年』がすごく好きで、こんなお芝居があるんだなと思った。僕はまだまだ駆け出し者なので、共演する機会があれば素敵なことだなと感じています」と語りました。
そのほかにも、章介さんの“なんでもやらない”教育や、コンテスト受賞時の反応、そして自身の反抗期について初告白しています。
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