林芳正官房長官は23日、東京都内で講演し、安倍政権の「アベノミクス」や岸田政権の「新しい資本主義」を継承・発展させた日本経済モデルを提起できるよう、石破政権で議論していく考えを示した。人工知能(AI)などの技術進展に触れ「民主主義、市場経済がどうなっていくか、どう対応していかなければいけないかが今後の大きな中期的な課題だ」とも述べた。
林氏は日本経済に関し「昭和から平成にかけて『キャッチアップ(追い上げ)型』が事実上終わり、次にどうするかという模索が平成だった」と指摘。アベノミクスと新しい資本主義を「その次に向けた議論の始まり」と位置付け、「それを引き継いで石破政権でも議論をしっかりやっていく必要がある」と強調した。