【写真】ボブ・ディランに寄り添った2人の女性 『名もなき者』場面写真
60年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンに現れた19歳のボブ・ディラン。ミネソタ出身の無名ミュージシャンが時代の寵児としてスターダムを駆け上がる様子が描かれる本作では、ディランを演じたシャラメのほか、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリーといった名優が出演。
第34回ゴッサム・アワードでビジョナリー・トリビュート賞を受賞、ナショナル・ボード・オブ・レビューではエル・ファニングが助演女優賞を獲得し、同賞のトップ10映画にも選出されたほか、アメリカ映画協会賞の作品賞トップ10にも選ばれている。
今回到着した本ポスターは、ディランがエレキギターを手にし、今まさに音楽の、そして文化の歴史を変えようとする瞬間をとらえたビジュアルになっている。
場面写真では、ディランが音楽シーンで名を挙げていく青年期に大きな影響を与える2人の女性が登場。無名の若者だったディランと、初恋のような淡いラブストーリーを紡いでいくシルヴィ・ルッソ(当時の実在の恋人、スージー・ロトロがモデル)。シルヴィとディランが寄り添うシーンは社会の波に翻弄され、葛藤していくディランの物語のなかで安らぎに満ちている。
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モニカ・バルバロ演じるジョーン・バエズとディランのデュエットシーンも到着。自身もスター歌手であるジョーンはディランが求める成功の象徴のように登場し、音楽の道を行く仲間としての絆を強める中で関係性を深めていく。バルバロとシャラメが自身で歌唱しているデュエットシーンも本作の大きな見どころだ。
バルバロは役作りのためバエズに自ら連絡を取ったそうで、「電話を切ったとき、ジョーンのように自分を印象付けなければならないという気持ちから、ようやく解放された」と、実在のレジェンドミュージシャンを演じるプレッシャーから解き放たれたという。自然と惹かれ合ったディランとの関係も見事に体現。マンゴールド監督は「モニカは、重厚さ、強さ、自分らしさを持っている。ティミー(ティモシー・シャラメ)はシーンをどの方向から攻めるか、いつも考えているんだ」と、互いに高め合いながらシーンを完成させていった2人に賛辞を贈っている。
映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は2025年2月28日より公開予定。