2024スーパーフォーミュラ公式テスト/ルーキーテスト オリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) 12月25日、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は2025年の国内モータースポーツ参戦体制を発表した。全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)では『KDDI TGMGP TGR-DC』がトヨタ/TRDエンジン勢に加わり、7チーム/13台がエントリーする。
2024年シーズンはVANTELIN TEAM TOM’Sから参戦した坪井翔がドライバーズチャンピオンに輝き、2年連続でSFのドライバーズタイトルを獲得したTGR陣営。
2025年シーズンからはトヨタ・カスタマイジング&ディベロップメント(TCD)からモータースポーツ事業を承継したトヨタ・ガズーレーシング・ディベロップメント(TGR-D)が、直列4気筒2リッター直噴ガソリンターボエンジン(TRD 01F)を各チームに供給する。
2025年シーズンに向けて、ドライバー、エンジニア、メカニックの人材育成を目的とした新チーム『KDDI TGMGP TGR-DC』が設立され、同チームからは小高一斗、平良響が参戦する。また、リザーブとして野中誠太が名を連ねた。
チーム名にもあるとおり、2023年シーズンから2シーズンにわたりホンダ/無限エンジン陣営としてSFを戦ったTGM Grand Prixがトヨタ/TRDエンジン勢にスイッチして誕生したチームだ。
『KDDI TGMGP TGR-DC』について、TGRはリリース内で「MORIZO(モリゾウ/豊田章男トヨタ自動車会長)が立ち上げたROOKIE Racingにおいて、『モータースポーツ起点のもっといいクルマづくり』のための、エンジニアやメカニックの人材育成のしくみが形になってきたことから、MORIZOによる企画監修のもと、KDDI様のご協力をいただきモータースポーツ現場の最前線で人材育成を担って活動します。ROOKIE Racingと新チームを先頭にして、TGRはモータースポーツ現場での人材育成を加速させます」としている。
また、同日にKDDIからの発行されたリリースによると、『KDDI TGMGP TGR-DC』の企画・監修はMORIZO氏(ROOKIE Racingオーナー)、チーム代表兼監督を片岡龍也氏が務め、TOM'Sがチームのオペレーション、TGM Grand Prixのスタッフがレーススタッフを務めるとしている。
さらにはFIA F2優勝経験者のザク・オサリバンがKONDO RACINGの4号車へ加入。開発ドライバーとしてトヨタエンジン搭載のテストカー“⾚寅”のステアリングを握ってきた高星明誠がTEAM IMPULの19号車、そしてFIA F3を経てWEC世界耐久選手権といったスポーツカーレースに参戦したオリバー・ラスムッセンが20号車としてTEAM IMPULへ加入し、新たにSFのレギュラーシートを掴んだ。
また、2022年シーズンにドライバーズランキング2位を獲得したサッシャ・フェネストラズがVANTELIN TEAM TOM’Sの37号車のシートを掴み、SFへ復帰することも明らかとなった。
なお、Kids com Team KCMG、docomo business ROOKIE、SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGINGの3チームは2024年シーズンからドライバーラインアップに変更はない。
2025年の全日本スーパーフォーミュラ選手権は、3月7〜9日に鈴鹿サーキットで開幕する。新チーム、そして新たなドライバーも加わったトヨタ/TRDエンジン勢はどのような戦いを繰り広げられるだろうか。
■TOYOTA GAZOO Racing
2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権参戦体制
NoDriverTeam3山下健太KONDO RACING4ザク・オサリバンKONDO RACING7小林可夢偉Kids com Team KCMG8福住仁嶺Kids com Team KCMG14大嶋和也docomo business ROOKIE19高星明誠TEAM IMPUL20オリバー・ラスムッセンTEAM IMPUL1坪井翔VANTELIN TEAM TOM’S37サッシャ・フェネストラズVANTELIN TEAM TOM’S38阪口晴南SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING39大湯都史樹SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING28小高一斗KDDI TGMGP TGR-DC29平良響KDDI TGMGP TGR-DC-野中誠太KDDI TGMGP TGR-DC
※TEAM IMPULのチーム名は暫定
※野中誠太はリザーブ