報道番組の“タレントキャスター”起用にうんざり、視聴者に見透かされる「視聴率稼ぎと偏向報道」

《どんなニュースも他人事にせず、自分に矢印を向けて視聴者の皆さまと一緒に学んでいきたいと思っています。（中略）偏った意見にならないように、流されたコメントにならないように気をつけながら頑張ります！　はい！おっぱっぴー！》

　とコメントしたのは1月から『news zero』（日本テレビ系）の木曜日パートナーを務める芸人・小島よしお。

　火曜は女優の葵わかな、水曜はPerfumeのかしゆかが、小島と同様に1月から『news zero』の新パートナーに決定したことが12月23日に発表された。

《パートナー就任おめでとうございます　めっちゃ嬉しいニュースですね》

　と喜びの声もSNSで上がっている一方で、批判的な声も。

《ニュース番組に俳優や歌手や芸人はいらない　制作側は何かを履き違えていることに気付かないのだろうか？》

《ニュースを提供したいのでしょ？だったら「パートナー」必要性あるのかな？櫻井翔氏にも、この辺りで退場を願いましょう》

タレントキャスターに需要なし

「『news zero』はピンチに陥っていて、今年3月末で卒業した有働由美子さんがメインキャスターだったときよりも、視聴率は1〜2%ほど下がっています。頼みの綱だったキャスターの櫻井翔さんも『嵐』の活動休止、結婚、ジャニーズの性加害問題での報道姿勢が問われ、かつての影響力はなくなっています。10月から始まったパートナー制も、視聴率にはつながっていない。芸能人に頼らずに、ニュースを誠実に伝えることが求められているのではないでしょうか」（芸能ライター）

　他にも12月29日放送の『報道の日2024』（TBS系）に、膳場貴子アナ、井上貴博アナに加わる意外な人物がMCに起用されたと話題になった。地上波に出演するのは1年ぶりとなるオリエンタルラジオの中田敦彦だ。しかし、この起用には批判的な意見がネット上では多い。

《最早マトモな報道番組を作ろうとしてないんじゃないか？太田光と言い中田敦彦氏と言い“偏向”過ぎるでしょ（笑） 》

《人選ミスだと思う》

《正直見る気が失せるキャスティング》

中田の「偏った見方」に不安

「中田さんのYouTubeチャンネル『中田敦彦のYouTube大学』はチャンネル登録者数540万人超えとトップユーチューバーになっています。オンラインサロン『PROGRESS』は5000人以上が入会するなどカリスマ的人気を誇っており、そこに目をつけた人選だと思うですが、中田さんのやり方には問題もあって……」（芸能ライター、以下同）

　2020年の『イスラム教を分かりやすく解説してみた』という動画（現在は非公開）に、イスラム思想研究者の飯山陽さんが「中田敦彦氏のイスラム教の解説は『不十分』なのではなくデマです」と異議を唱えた。

「中田さんは1冊の本だけで動画を作ることがあり、『偏った見方になっているのでは？』『勘違いがすごい』と批判されることも。そんな中田さんが報道番組のMCに抜擢されることに疑問の声が上がるのも当然でしょう」

　中田にとって武勇伝となるか、それとも――。