ネットで調べても分からないけど…言われてみれば気になる――。そんな疑問を現地まで訪れて調査。その正解が問題として出題されるクイズ×ドキュメンタリーのバラエティー番組『正解は現地で』が2025年1月2日午後11時59分から、読売テレビ・日本テレビ系全国ネットで放送されるMCの香取慎吾(47)と番組の演出・プロデューサーを務める上田洋也氏(32)にインタビューを実施。前半では“ゆるさ”を特徴とした番組の見どころなどを語った。<インタビュー全2回の前編>
【写真】コタツでまったりとくつろぐピンクニット姿の香取慎吾
――収録を終えて感想をお願いします。
香取:楽しかったですね。バラエティー番組はずっと何十年とやってきたけど、こんなゆるい感じのがやれたらいいのになって思ってたのを、今回はやれてるなっていう感じがしましたね。よかったです。ゆるいゆるいって言っても、ゆるくない番組も多いから(笑)。
――クイズのようでクイズではない。ドキュメンタリーのようでドキュメンタリーでもない。実際に現地に向かうきついロケもあれば、スタジオのゆるさもある。そんな新しさを感じさせる今回の番組の企画意図を教えてください。
上田:現地っておもしろくないですか?なんか知らないことって。仕事をしてても、ロケハンしなきゃいけない、人に会わなきゃ分かんないとか、現地に行かなきゃいけない、みたいなことってたくさんあるなって常々思っていてて、その1点で作ったという感じですかね。“現地”は誰にとっても共通して、おもしろいキーワードなのかなと思って企画しました。ちゃんと汗をかいている様子が見ている人に伝わる番組が個人的に好きです。
香取:最近は気になったら、SNSもそうだし、インターネットで調べたらすぐ出てきて、“そういうことか”って分かったつもりではいるけど、「実際それがどこまで本当なのかな」とかってあるじゃないですか。そんな時代だから“正解は現地で”っていうのはおもしろいですよね。
――クイズになる疑問は普段から持っているものですか?それとも番組制作にあたって探したものですか?
上田:もちろんどっちもありますね。普段から井戸の底ってどうなってるんだろう…とかって、僕的に少年心をくすぐられるんですよ。変わった部族がいる村っていうのがあるって話を聞いたら、これをクイズにしたら、視聴者の方は楽しんでくれるかなっていう風に考えたりもしますね。僕らスタッフも解答者と同様、正解がわからないまま現地に同行するので、正解見つけた瞬間は、かなり達成感あります。
香取:これまでに失敗したロケはないの?
上田:ボツですか。ボツは今のところ、1個もないですね。でも本当の話をすると、ロケの1週間前にロケ予定のとある国からNGを急にくらって「これはやばいな」とかはありましたね。
今回も収録の4日前に海外ロケから帰国して、4日で編集したんですが、結構ピンチでした。
香取:行ってみて、正解がほんっとにおもしろくないっていうのは…?
上田:それはまだ今のところないです(笑)。幸いに。
香取:にしても、ロケに行った芸人さんの哀愁ある背中が…(笑)。
上田:本当にずっと頑張ってくれたんで、最高の解答者だったなと思いますね。
香取:あれ、なんでロケに行く人はもうちょっと若い人じゃなかったの?
上田:それは明確にテーマがありまして。解答者は、みんなが応援したくなる人っていうのを考えてました。フレッシュな人が行くよりも、行った人に対して“頑張れ”って思ってもらえたら、それがゴールかなっていうのがありました。それが今回は、たまたま年齢なんですけど、違うバックグラウンドを持つからこそ、“頑張れ”って思える人っていうパターンもあるのかもしれないですね。
――香取さんはこの番組でロケに出る意思は?
香取:もう全くないですね。この番組においては、行きたくない(笑)。いや、行きたくないというか、こっち(スタジオ)側のゆるさを知ってしまってるので、ここのポジションはちょっと譲れない。お茶の間の慎吾ちゃんとしては、視聴者の皆さんと同じ気持ちになるのが好きなんで、こたつで見てる皆さんと同じ気持ちで番組を見てる様子が、番組になってるのがいいですね。
――番組の見どころを教えてください。
香取:お正月で、しかも時間帯も素晴らしい。2日の23時59分、暮れからお正月までバーってお祭り騒ぎが続いて、ちょうど疲れる時間。そんな時にテレビを付けたら、力を抜いて見れる番組がある。ただただ力を抜いているんじゃなくて、渾身のロケに行ってくれた方々のおもしろみが詰まった番組になってるんで、素晴らしい時間、素晴らしい日に放送される素晴らしい内容を、僕と同じようにゆっくりとおウチでたくさんの人に見てもらえたらうれしいです。
上田:テレビって、ぎゅっと内容を詰め込んで飽きさせないようにするとか、間をカットしてチャンネル変えさせないとかいろんな手法があると思うんですけど、ゆるいのもおもろいっていうのを改めて出していきたいなって思ってまして、この番組でそういうところのおもしろさを味わってほしい。スタジオのお三方と一緒に視聴者もゆるく、楽しんでほしいです