【写真】『地獄でなぜ悪い』に出演する星野源 当時32歳
「地獄でなぜ悪い」は、2013年に星野が発表した自身6枚目のシングル曲で、星野自身も出演した同名の園子温監督作の映画の主題歌で、監督からのオファーにより、星野が描き下ろした楽曲だ。園監督は近年、一部で性加害が報じられており、星野が『紅白』で同曲を歌唱することは二次加害の可能性もあると批判が噴出。SNS上などで賛否両論が起こっていた。
公式サイトでは同曲について「星野は2012年にくも膜下出血で倒れ、その闘病期に病院でこの楽曲の作詞をしました。詞の内容は、星野の個人的な経験・想いをもとに執筆されたものです。後述する映画のストーリーを音楽として表現したものではありません。星野源の中から生まれた、星野源の歌です」と説明し、映画の内容との直接的な関連性を否定。
そのうえで、「一方で、すでにSNS等で指摘されているように、のちに性加害疑惑を報道された人物が監督した映画の主題歌であること、映画タイトルにある『地獄』というワードにヒントを得たこと、映画タイトルと同名の楽曲であることもまた事実です」「この曲を紅白歌合戦の舞台で歌唱することが、二次加害にあたる可能性があるという一部の指摘について、私たちはその可能性を完全に否定することはできません」と認めた。
今回の楽曲選定について「今回の歌唱楽曲は『アーティストの闘病経験を経て生まれた楽曲で、いま苦しい時代を生きる方々を勇気づけてほしい』という、紅白制作チームからの熱意あるオファーを受けて選定された経緯があります」と明かしつつも「しかし、そのオファーの意図から離れ、真逆の影響を与えうるのであれば、それはオファーを受けた私たちの想いに反してしまいます」とし、「紅白制作チームと協議の結果、今回は曲目を変更し、『ばらばら』を弾き語りします」と説明している。
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