トヨタ/GR、ダカールラリー2025に6台体制で挑戦。史上最高難度の大会でリベンジなるか

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2024年12月26日 18:50  AUTOSPORT web

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ダカールラリー2025に6台体制で挑むトヨタ・ガズー・レーシング
 トヨタ・ガズー・レーシング(TGR)は、1月3日にプロローグを迎え、4〜17日までの2週間をかけてサウジアラビアを舞台に開催されるダカールラリー2025に、6台体制で挑む。

 6台のGRダカール・ハイラックスEVOを駆るのは、欧州のTGRからはルーカス・モラエス/アルマンド・モンレオン組(203号車)とセス・キンテロ/デニス・センツ組(204号車)が参戦、TGR南アフリカ(TGRSA)からはジニエル・ド・ヴィリエール/ディルク・フォン・ジッツェヴィッツ(206号車)、ヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組(211号車)、ガイ・ボッテリル/デニス・マーフィ組(205号車)、サオード・ヴァリアワ/フランソワ・カザレ組(218号車)の4台という、経験豊富なベテランから才能溢れる若手まで含まれるラインアップが揃った。

 5台体制で臨んだ2024年大会は、大会終盤までルーカス・モラエスが総合3番手につける走りを見せ、最終的には3台がトップ10に入ったものの総合優勝には届かなかった。

 TGRはすでに、技術と耐久性の究極のテストの舞台であるダカールラリー2025のスタートへ向け、準備を開始しており、サウジアラビアで6度目の開催となる本大会は、これまででもっとも困難なルートとなることを予想している。

 2025年大会の行程は、5000km以上の競技区間であるスペシャルステージを含む、総走行距離8,000kmとなっており、難易度が高い地形を舞台に近年でもっともタフなルートが設定された。

 そんなダカールラリー2025は、FIA/FIM世界ラリーレイド選手権(W2RC)の開幕戦として開催され、2024年W2RCのマニュファクチャラーズ選手権3連覇を達成したTGRにとっては、その勢いを活かしこの初戦で好成績を収めることで、2025年シーズンのいいスタートを切ることが目標となる。

 ラリーは1月3日(金)、参戦競技者が本戦最初のステージの出走順を決める『プロローグ』で幕が開け、サウジアラビア南西部に位置する都市ビーシャをスタートし、この地域の厳しい地形を舞台としたルートで序盤戦を争う。

 ラリーは序盤から、『48時間クロノステージ』や、チームのアシストなしで一晩を過ごしながら、車両整備には選手自身のスキルとクルマに搭載したスペアパーツのみに頼らなくてはならない『マラソンステージ』など、過酷なルートが多くルートが用意されている。

 大会後半に差し掛かる2週目には、サウジアラビア南部を占めている象徴的なエンプティ・クォーター(ルブアルハリ砂漠)の砂丘群もメインイベントとして登場し、今年もそびえ立つ砂丘と広大な砂漠のルートを見極めていくことが勝負を左右する大きな要素となるだろう。

 今大会12のステージは、もっとも短いながらも難易度の高い最終日の134kmから、606kmにもおよぶステージ6まで、コンディションや走行距離においても多岐にわたる。

 その間には、10日にサウジアラビア北部のハイルに設けられる恒例の“休息日”で英気を養うことができるが、翌日にはすぐに今大会最長のスペシャルステージとチャレンジングな砂丘群が待ち受ける2週目の激しい争いに戻る。そしてラリーは17日にシュバイタでゴールを迎え、完走を果たしたチームにはポディウムでの祝福を受けることができる。

 今回TGRから出走する6台は、すべてがトヨタのラリーレイド向け最新モデルで、その性能も実証済みのGRダカールハイラックスEVOとなる。2024年仕様がベースとなっている2025年仕様のGRダカールハイラックスEVOは、ダカールラリーの過酷なコンディションでも信頼性、耐久性、そして性能を最大限に発揮できるように、主要システムとコンポーネントの改良が施されているという。

 ラリーを前にサウジアラビアに到着したクルマは、技術メンバーによって完全に組み直され、ドライバーたちがレース直前のシェイクダウンを通して、ラリー本番までに完璧に動作することを確認する。

 そして、すべてのラリークルーと技術メンバーが出場に必要な認定手続きを行い、最後に、各車両が厳しいダカールの技術規則に適合しているか競技役員が確認する車検を全車両が受け、ついに2週間にわたる過酷なラリーの本番を迎える予定だ。

■TGRドライバーコメント
●ルーカス・モラエス(203号車)
「ダカールラリーは、ドライバーとクルマの両方にとってつねに究極のテストだ。今大会のルートは、これまででもっとも過酷なもののひとつになりそうで、エンプティ・クォーターの砂丘から難易度の高い岩場まで、毎日が戦いとなるだろう」

「GRダカールハイラックスEVOは何度もその実力を証明してきており、今大会に向けて改良されたことで、挑戦のための完璧なクルマに仕上がったと確信している。このような厳しいコースでどのような走りができるのか、シーズン開幕を楽しみにしている」

●セス・キンテロ(204号車)
「2025年のダカールラリーは信じられないような挑戦になると思う。ルートが過酷で、楽な日がないことは分かっているが、それこそがダカールを特別なものにしてくれる」

「GRダカールハイラックスEVOは、このような過酷なコンディションのために作られており、チームが行った改良で、よりハードにプッシュできる自信を与えてくれるはずだ。このような象徴的なラリーで何ができるか楽しみにしている」

このニュースに関するつぶやき

  • もうすぐセリカ復活するみたいだけど参戦するんかな?
    • イイネ!1
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