第20回目にして、令和ロマンが史上初の二連覇を達成するという劇的な幕切れとなった『M-1グランプリ2024』(ABCテレビ・テレビ朝日系)。22日の放送以降、テレビやネットニュースなどでは連日、『M-1』の話題でもちきりとなっている。
漫才日本一を決める同番組は、優勝者はブレイク必至、決勝進出者も知名度を一気に上げるほどの影響力を持つ。出場者だけでなく審査員の顔ぶれが発表されるだけでも、大きな注目を集めるまさに“日本で一番のお笑い賞レース”だ。
しかし、同じ12月に放送されるも、まったく話題になっていないお笑い賞レースがあって……。
「『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)です。お笑い賞レースのなかでは比較的新しく、17年に初めて開催されました。出場者を女性芸人に限定したお笑い賞レースは史上初のことでした」(テレビ誌ライター)
第8回となった今年は12月10日に決勝が放送された。芸歴12年目のお笑いコンビ「にぼしいわし」が、4度目の進出にして悲願の優勝を果たしたが……。
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なんと、平均世帯視聴率は6.6%という番組史上最低の数字となった。この惨憺たる結果に、日テレ局内でも『THE W』へのネガティブな見方が広がっているという。
「配信など視聴方法が多様化しているため視聴率だけでは語れませんが、今年の『M-1』の平均世帯視聴率が関東で18.0%、関西で25.5%だったことを考えると、『THE W』は『M-1』には遠く及びません」(日テレ関係者)
そもそも『M-1』は例年日曜日に放送されているが、今年の『THE W』は賞レースにしては珍しい平日の火曜日に放送された。
「どちらもゴールデンタイムの枠とはいえ、平日のほうが週末より視聴率が取りづらいことは明白です。ただ、土曜日に放送された22年と23年も、『THE W』はそれぞれ視聴率7.3%、8.2%と振るわず。そうした経緯から局内でも『THE W』への期待がなくなり、今年は平日放送となったのです」(前出・日テレ関係者)
そんな窮状にもかかわらず、『THE W』には改善の意欲が見られないようで……。
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「『THE W』は歴史が浅く、世間的な知名度もまだまだ。それなのになぜか宣伝活動に消極的なんです。『M-1』など他局の賞レースは放送日までに番宣などを盛んに行っているのに……。
日テレの番組で『THE W』の宣伝やPRを差し込むことはもちろん可能なのに、『THE W』サイドからはそのお願いすら来ません。こうした態度なので、『THE W』に対しては局内で“盛り上げる気ある?”という声も。年々注目度が下がっているので、“もう止めたほうがいい”という意見もたくさん上がっていますよ」(前出・日テレ関係者)
局内でもその位置づけに疑問が呈されているという『THE W』。女性限定という括りは当初は新鮮さを感じさせたが、『M-1』に比肩する日はまだまだ遠そうだ。
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