寺尾聰が16年ぶりに主演を務め、松坂桃李と共にアルツハイマー型認知症の父とその息子の物語を描く映画『父と僕の終わらない歌』の公開が決定。ポスタービジュアルと特報映像も到着した。
かつてレコードデビューを夢見たものの、息子・雄太(松坂桃李)のためにその夢を諦めた父・哲太(寺尾聰)。横須賀で楽器店を営みながら、時折地元のステージで歌声を披露しては喝采を浴びてきたユーモアたっぷりで人気者の哲太はある日、アルツハイマー型認知症と診断されてしまう。
全てを忘れゆく父を繋ぎ止めたのは、彼を信じ支え続けた息子、強く優しい母、強い絆で結ばれた仲間、そして父が愛した音楽だった――。
本作は、2016年のイギリス、YouTubeで話題となった実話を基に、『タイヨウのうた』『ちはやふる』シリーズの小泉徳宏監督が映画化した感動作。アルツハイマーを患う父が、息子と共に再びレコードデビューの夢を追いかける姿を描く。
音楽とユーモアをこよなく愛し、生まれ育った横須賀で楽器店を営む父・間宮哲太を演じるのは、俳優・ミュージシャンとして第一線に立ち続ける寺尾聰。『さまよう刃』(2009)以来、16年ぶりに映画で主演を務める。
そんな父を支え続ける息子の間宮雄太を演じるのは、松坂桃李。ナイーブさと優しさを併せ持った確かな演技力で、病気の父を前に不安に揺れながらも寄り添う息子を熱演する。
寺尾と松坂の共演に加え、哲太の妻で雄太の母・律子役で松坂慶子、間宮家を取り巻く横須賀の人々に佐藤栞里、副島淳、大島美幸(森三中)、三宅裕司、石倉三郎が出演。さらには、齋藤飛鳥、佐藤浩市らも参加する。
併せて、横須賀の海辺を背景に、父と息子が満面の笑みで寄り添うポスタービジュアルと、音楽に合わせて楽しそうに歌う父と、その様子を撮影し、SNSで世界中に拡散されていく模様が映し出される映像も到着。
寺尾は「正直、最初はこの作品を受けるべきか悩みましたが、息子役が桃李と聞いて、桃李とならやってみたいと、だんだんと心が動いていきました」と出演経緯を明かす。
松坂は「今回、寺尾さんの息子を演じられたことは、僕の中では本当に誇りです。もし他の人がやっていたら、きっと悔しかったと思います。寺尾さんはいつも優しく包み込んでくれて、一緒にお芝居すると瞳に吸い込まれそうになる、そんな素敵な方です」とコメントしている。
『父と僕の終わらない歌』は2025年5月23日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)