チェティラー・レーシングは、2025年1月にアメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースのドライバー・ラインアップを発表。ロベルトとニコラのラコルテ親子に、フェラーリ・ファクトリードライバーで2024年のル・マン24時間レースを制したアントニオ・フォコ、そしてロレンツォ・パトレーゼが加わることになった。
4人のイタリア人ドライバーをそろえたこのチームは、AFコルセがオペレートするフェラーリ296 GT3で、IMSA開幕戦に3年連続で参戦を果たす。出場するのは全22台がエントリーしているGTDクラスだ。
■「僕にとって大きな名誉」と19歳のロレンツォ
元F1ドライバー、リカルドの息子である19歳のロレンツォ、そして17歳のニコラ・ラコルテは、ともにデイトナ24時間レースに初めて参戦する。また、チームオーナーのロベルトと、息子のニコラが同じ車両でともにレースを戦うのも初めてのこととなる。
「これは私の人生における、非常に重要な瞬間だ」とロベルトは語った。
「息子とクルマをシェアできることは、もうひとつの夢の実現だ。フェラーリとAFコルセとともに、我々はこのラインアップでレースに参戦する機会を慎重に評価した」
「ニコとロレンツォはバルセロナで2日間のテストを完了し、素晴らしいスピードと成熟度を示した。私は彼らがふたりとも、象徴的なデイトナ24時間レースに挑戦する準備ができていると信じている」
「さらに、チェティラー・レーシングが未来と若い才能に目を向けながら伝統を継続していることを、誇りに思う」
「パトレーゼは現在GTレースに集中しているため、彼にチャンスを与えることを特に誇りに思う。一方、ニコラにとっては、テスト中にすでに大きな成長を見せているFIAフォーミュラ3シーズンを前に、モータースポーツの旅で貴重な経験となるだろう」
ニコラ・ラコルテにとってはGTレース自体が初めての経験となるが、ロレンツォは過去3シーズン、トレゾア/アテンプト・レーシングとともにGTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦してきた。
「まず第一に、デイトナ24時間レースに参加し、チェティラー・レーシングとAFコルセの大きなファミリーの一員になれることは、僕にとって大きな名誉だ」とロレンツォは語った。
「新しいクルマ、新しいコース、そして初めての海外レース。これは間違いなくまったく新しい経験になるだろう。これらすべてにとても興奮している。この素晴らしい機会を与えてくれたチェティラー・レーシングに感謝したい」
チームはデイトナ以降の計画をまだ発表していないが、以前からミシュラン・エンデュランス・カップのイベントには参戦しており、フォコはその際のドライバーラインアップの一部となっていた。