帰省ラッシュに大雪・吹雪・西日本平地も積雪 28日にかけて高速道路など気象影響大

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2024年12月27日 11:52  日本気象協会

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日本気象協会

帰省ラッシュに大雪・吹雪・西日本平地も積雪 28日にかけて高速道路など気象影響大

年末寒波の影響で、この週末は、東日本〜西日本の日本海側を中心に大雪となり、西日本の平地でも積雪となる所があるでしょう。28日(土)にかけて、高速道路など道路の気象影響予測「大」のエリアもあります。帰省ラッシュと重なりますので、大雪による交通への影響に、十分ご注意ください。



●道路の気象影響予測「大」の所も


27日(金)、日本付近は、西に高気圧、東に低気圧といった「冬型の気圧配置」が強まっています。さらに、上空には強烈な寒気が流れ込んできていて、この状態が29日(日)頃にかけて続くでしょう。

そのため、東日本では29日(日)にかけて、西日本では28日(土)〜29日(日)は、日本海側を中心に大雪となりそうです。北日本でも断続的に雪が降り、所々で、吹雪になるでしょう。寒気が強いため、西日本の平地でも、積雪となる所がありそうです。

道路の気象影響予測を見ますと、27日(金)午後は、北海道・北陸地方で影響「大」、28日(土)は東北・中国地方で影響「大」となっています。

ただ、その他の地方も、油断はできません。

広い範囲で、大雪や吹雪による高速道路の速度規制や通行止めなど、影響がでる可能性があります。また、路面の凍結によって、交通事故が発生しやすくなり、車の立往生につながるおそれもあります。車を運転する際は、ノーマルタイヤでの運転は危険です。万全な雪の装備を心がけましょう。


●今回の雪の特徴は?


今回の雪ですが、特徴は2つ。

1つは「山沿いを中心に、積雪が急増する」ということです。

日本気象協会の予想では、27日(金)12時〜30日(月)12時の72時間で、東北や北陸の山沿いを中心に、たった3日間で、100センチを超える雪が新たに降る所もあるでしょう。先週末の大雪で、すでに平年を超える積雪となっている所が多く、青森県の酸ケ湯では、27日(金)10時現在の積雪は297センチと、平年の2倍近くになっています。

そこに、更に積雪が急増するため、道路への影響が大きくなるおそれがあるのです。また、北日本の日本海側を中心に、吹雪で見通しの悪くなる所もあるでしょう。雪に慣れている方でも、車の運転は、いつも以上に慎重にしてください。

そして、もう1つの特徴は「西日本の平地でも、積雪となる所がある」ということです。

28日(土)〜29日(日)は、西日本の上空にも、強い寒気が流れ込むため、普段、あまり雪の降らない中国、四国、九州でも、山沿いを中心に大雪となるでしょう。峠を越える車は、しっかりとした雪対策が必要です。

また、西日本の平地でも雪が積もる所があり、雪で濡れた路面が凍ると、ブラックアイスバーンになる可能性もあります。ブラックアイスバーンは、一見すると、濡れたアスファルト路面のように黒く見えるのに、実は表面が凍りついている路面のことで、スリップ事故が多発する可能性が高まります。

さらに積雪や路面の凍結によって、道路だけでなく、電車や飛行機など、様々な交通機関に影響がでるおそれがあります。ちょうど、帰省ラッシュのタイミングと重なるため、お出かけの際は、時間に余裕をもって、最新の情報を確認してください。


●雪道運転 万が一に備えての安心グッズ


雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。

(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。

(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。

(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。

(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。

雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。



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