防衛費、過去最大8.7兆円=自衛官なり手確保へ4097億円―予算

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2024年12月27日 15:02  時事通信社

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時事通信社

自衛隊観閲式で行進する陸上自衛隊の隊員=11月9日、陸自朝霞訓練場
 2025年度予算案の防衛関係予算は、前年度比9.4%増の8兆7005億円(デジタル庁所管分を含む)となり、11年連続で過去最大を更新した。反撃能力(敵基地攻撃能力)整備の一環として多数の小型衛星で目標を探知・追尾する「衛星コンステレーション」を構築するため、2832億円を計上。自衛官のなり手不足解消に向けた処遇・勤務環境改善に4097億円を充てた。

 防衛力整備計画は23〜27年度の予算額を43兆円程度と定めており、25年度は3年目に当たる。

 敵の射程圏外から対処するスタンド・オフ防衛能力の強化では、新たに艦艇発射型の「12式地対艦誘導弾能力向上型」の取得に168億円を計上。潜水艦に搭載可能な垂直誘導弾発射システム(VLS)の研究費に297億円を充て、発射プラットフォームの多様化を進める。

 部隊の通信需要増大を踏まえ、次期防衛通信衛星の整備に1238億円を確保した。

 石破茂首相肝煎りの自衛官のなり手確保に向けては、手当の新設など処遇改善に167億円を積んだ。隊舎の個室化など生活・勤務環境の改善には3878億円を投じ、人手不足の解消を急ぐ。

 無人装備品の導入も進め、洋上での情報収集・警戒監視を強化する滞空型無人機「シーガーディアン」2機の取得関係費に415億円を充てた。英国、イタリアと共同で進める次期戦闘機の開発費用として1087億円を計上し、政府間機関「GIGO(ジャイゴ)」に拠出する。

 陸海空各自衛隊の情報共有強化を目的にシステムを一本化する「防衛省クラウド」の整備に970億円を盛り込んだ。 

このニュースに関するつぶやき

  • 40年以上前の「金八先生」で生徒が自衛官になりたいというのを先生が全力で止めるという回があったなぁ。今はあの頃よりなり手が減っているのだろうか?戦地赴く可能性が今のほうが高いしさ
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