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「昭和なイベント風景を見て、無反省という点で、まさに“いまのフジテレビの縮図”だな、と感じました」
嘆息をつきながらそう語るのは、あるフジテレビ関係者。
この人物が指摘する“昭和なイベント”とは、仕事納めの会社も多かったであろう12月26日に、フジテレビ内で行われた「年末パーティ」のことだ。
「フジテレビとフジ・メディア・ホールディングス全体の納会で、局内のスタジオで行われました。目玉は、『千鳥の鬼レンチャン』で行われているような大縄跳び対決です。『編成総局チーム』、『ニュース総局チーム』など、4チームで回数を争いました。
他にもゲストシンガーによる歌唱や抽選で最高8万円が何本も当たる年末プレゼントくじ抽選会も行われ、各部署はこの日の午前中から準備に追われていました」(前出・フジテレビ関係者)
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この納会には、港浩一社長をはじめ、前社長の金光修氏、フジサンケイグループの代表・日枝久氏といった“重鎮”も参加したという。
「各部署から女性社員たちが大量に集められ、声援を送っていました。応援のためのうちわを作ったり、チアガールに扮したりで、会長や社長の肝いりとはいえ、違和感を覚えました。
特に大谷選手とのトラブルを起こした『ニュース総局チーム』のメンバーには、ドジャースの大谷選手のユニフォームを着ている社員までいて、その開き直りぶりに目を疑ってしまいました。
そのいっぽうで『こんなことをしている場合なのか?』という疑問の声をもらす者も少なからずいました。というのは、2024年のフジは、さまざまな批判にさらされ続けたからです」(前出・フジテレビ関係者)
もっとも批判の声が大きかったのは大谷翔平選手とのトラブルだという。
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「新居付近で近隣住民のインタビューを行ったことなどが、大谷選手の逆鱗に触れ、取材パスが凍結状態にあると報じられました。その後、定例会見で港社長は“出禁”は否定したものの、取材体制については謝罪する事態に。
その後も、先輩アナらが動画内で新人の上垣皓太郎アナの“容姿イジり”をして批判が殺到するなど、炎上事件が頻発していました」(スポーツ紙記者)
また10月に愛子さまが佐賀県を訪問された際も、『Live News イット!』が、本来なら「愛子さまが視察されている」と字幕で表示すべきところを、「愛子さまが刺殺されている」と誤って表示してしまう出来事もあった。
さらに、年末にもフジテレビに疑惑の目が向けられた報道が――。
12月19日発売の「女性セブン」を皮切りに、「スポニチアネックス」や「週刊文春」が、元SMAP・中居正広が昨年6月に行われた会食後に女性と深刻なトラブルを起こしていたことを報道。すでに双方の話し合いにより、中居が女性に約9000万円を支払い解決済みであることを中居の代理人弁護士はメディアの取材に対して認めている。
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そして「女性セブン」と「週刊文春」は、トラブルの発端となった会食にフジテレビの幹部社員が関わっていたと報じているのだ。
フジテレビは取材に対して同社員の関与を否定しており、27日には同社公式サイトでも《内容については事実でないことが含まれており、記事中にある食事会に関しても、当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません。 会の存在自体も認識しておらず、当日、突然欠席した事実もございません》という文言を掲載している。
とはいえ、《一方で、出演者などステークホルダーとの関係性のあり方については改めて誠実に向き合い、弊社のコンプライアンスガイドラインの遵守により一層努めてまいります》といった“反省の弁”ともとれる文章もつづられていた。
「中居さんの件に社員が関与していたことが事実ではなかったとしても、フジテレビの姿勢に厳しい視線が注がれているのは間違いありません。
それにも関わらず、社員総出で、のんきに縄跳びをしてはしゃいでいる場合ではないだろうと、局の将来を憂慮している者も多いのです。
上層部としては、あえてお祭り騒ぎを演出して、局内の沈滞ムードを吹き飛ばそうとしたのかもしれません。しかし、視聴率の低下、信用の低下、チェック機能の低下といった大きな問題から目を背けているようで、『今のフジテレビ』を象徴しているように感じました」(前出・フジ関係者)
はたして、2025年はフジテレビにとって“よいお年”となるのか、それとも――。
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