今回、なすなかにし中西茂樹さんが考案したのは"アイドル超人を超える超人"という謎の新ジャンル。人気・実力・人格的にも共にトップに君臨できる逸材という、スペックを解説してもらいます！
超人リストVol.41 ザ・スター
身長：220cm 体重：140kg 超人強度：200万パワー 出身：アメリカ
中西 アイドルの上の存在と言ったら、スターなのです。歌、お芝居、さらにトークでも観客を魅了できるスペックとなると大スターである錦野旦さんや梅沢富美男さんしかいません！ そんな国内のスターと、海外の大スターであるエルビス・プレスリーさんをイメージしたのが今回の超人、ザ・スターなのです。
――マイクを持って衣装はフリンジ付きで、ガチの超人ファイトができそうな雰囲気じゃありませんよね。
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中西 え!? スターが闘う必要があるんですか？ スターですよ。大スターなんですよ。もうね、リングに上ったら観客どころか対戦相手もメロメロです。まず、試合前に30分の歌謡ショーがはじまりますから。
ほら、『極悪女王』でクラッシュ・ギャルズも歌ってましたよね。あんな感じで会場全体がメロメロです。さらに歌謡ショーの後は観客とのじゃんけん大会やチェキ会もやります。それはそれは大盛り上がり。会場全体がザ・スターを推す雰囲気となるのです。
この雰囲気は、いつもチヤホヤされているアイドル超人をも自信喪失させるほど。それこそ常に自信満々だった初期のテリーマンすら「ミーの人気はフェイクだったよ。ザ・スターのステージでは、ミーが何をやってもかなわない」となってしまうのです。
――でも、悪魔超人なんかは大人しくザ・スターのライブを聴いてるとは思えないのですが？
中西 超人ファイトの主催者側が一番大事するのは誰ですか？ それは間違いなく会場に来てくれたお客さんです。そこは「ちょっとアシュラマンさん、お客さんだけでなく、スポンサーも怒ってるので、ここは何卒！」と場をしずめてくれます。悪魔超人だってスポンサーの意向には弱いのです。
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――ところで、ザ・スターが闘うとしたら、どんなファイトスタイルなんですか？
中西 マイクでブン殴ります！
――悪魔超人以上にヒールじゃないですか！
中西 あと声がデカい。アパッチのおたけびの10倍ぐらいの音量です。マイクでブン殴ってから、そのマイクで大声を出すのが攻撃スタイルです。
――それって、そこそこ強いのでは？
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中西 はい。例えば、試合展開でザ・スターが不利になったとしても、お客さんがそれを許しません。対戦相手にはとんでもないブーイングが起こりますから。それこそ、ブーイングをまったく気にしない悪魔超人ですら、ドン引きするレベルなのです。それもあって、対戦相手がほぼいない状態です。
――もう、普通の超人ファイトが成立しませんよね。
中西 超人界にも"そっくり超人"という超人のモノマネジャンルがあるのはご存知ですか？ 例えば、ザ・スターが、テリーマソやロビンマスクといったそっくり超人と一緒に行なう"超人ファイトショー"の興行も大人気なのです。
この興行やグッズ販売による収益がたっぷりありますので、ザ・スター的にも「ガチの超人ファイトとか危なくてやってられんわ！」と言っています。
――そこまで人気だとタレントしてテレビやYouTuberとしても人気なるのでは？
中西 あまりにもスターすぎて、バラエティ番組で共演してもどうイジっていいのかわからず、僕らの出番がなくなってしまうのです。YouTubeでも他のチャンネルから登録者をすべて奪う恐れがあって、タレントやYouTuber一同「頼むから、こっちに来ないでください！」とザ・スターにお願いしています。
ただ、ザ・スターのグッズ収益だけは私が独占的に販売契約できないか現在交渉中ですので、今後はザ・スターの商品化企画のある場合はすべて僕を通してください！
――グッズの販売契約は、中西さんが入んなくてもいいです！
●中西茂樹（NAKANISHI SHIGEKI）
1977年生まれ、大阪府出身。那須晃行とのお笑いコンビ・なすなかにしのボケ担当。ロケの達人としてブレイク中のなすなかにし中西茂樹さんも『キン肉マン』大好き芸人。フジテレビONE『キン肉マン』専門番組『キン肉マサル』（MC:よゐこ濱口優、月イチ放送、FODにて追っかけ配信）には、準レギュラーとして出演中。公式X:@nasunakanakani なすなかにしマネージャーアカウント：X「なすなかの日常」 TikTok「なすなかの日常」
超人イラスト／中西茂樹 取材・文／直井裕太 ©ゆでたまご／集英社
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