アウディのワークスドライバーとして長年活躍してきた、クリストファー・ハーゼとマーカス・ウィンケルホックがアウディスポーツを離れることが分かった。
インゴルシュタットのブランドから離脱するふたりのドイツ人ドライバーは、ポルシェに移籍したリカルド・フェラーとともに、アウディがカスタマーレース・プログラムを終了なかで他の多くの才能あるドライバーが去ったあと、アウディスポーツに残る最後のドライバーのひとりだと考えられていた。
フェラーの離脱が明らかになったあと、アウディは同社でもっとも長く在籍したふたりのドライバーであるハーゼとウィンケルホックについても、契約を解消したとアナウンスした。
ウィンケルホックはアウディで17年間活躍。2011年にドイツメーカーと契約をかわしたハーゼも14年にわたってファクトリードライバーを務めてきた。
ふたりはニュルブルクリンク24時間レースにおいて2012年と2014年の2度優勝を果たし、2017年にはスパ・フランコルシャン24時間レースのウイナーに。また2021年のインディアナポリス8時間レースでも優勝ドライバーとなっている。
さらにハーゼとウィンケルホックは、2024年初めに延期されていたミシュラン24Hドバイで優勝したイースタレント・レーシングのラインアップを牽引した。
これとは別に、37歳のハーゼは2012年にチームWRTでブランパン耐久シリーズのタイトルを獲得している。
ウィンケルホックは2017年にニュル24時間で自身3度目の優勝を果たし、同年にIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジのドライバーズチャンピオンに輝いた。F1出場経験もある44歳の彼はこのほか、アプト・スポーツラインやチーム・ロズベルグといったチームで、DTMドイツ・ツーリングカー選手権のレギュラーとしても4シーズンを戦った。