【宝塚】宙組トップ芹香斗亜サヨナラ公演元日に開幕 団員急死で中止、特別上演に続く本拠3作目

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2025年01月01日 16:30  日刊スポーツ

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宙組トップ芹香斗亜(中央)のサヨナラ公演は新年元日、和物ショーで幕開け(撮影・村上久美子)

4月退団を発表している宝塚歌劇団の宙組トップ芹香斗亜(せりか・とあ)が、2025年が幕開けた1日、兵庫・宝塚大劇場で、サヨナラ公演「宝塚歌劇百十周年紀念奉舞『宝塚110年の恋のうた』」「ジャズ・スラップスティック『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』」の初日を迎えた。


ショーの日本物では歌人・藤原定家にふんし、芝居では“ハリウッド随一の資産家”を演じ、男役18年最後の舞台に臨んだ。


今公演はショーからのスタート。「−110年の恋のうた」は、作・演出が大野拓史氏。当初は24年6月に上演予定も、団員の急死でいったん取りやめとなり、今回の上演となった。


24年に迎えた宝塚歌劇110年史に残る「日本物」作品から、恋にまつわる名曲をセレクト。芹香は恋に破れた藤原定家、トップ娘役の春乃さくらは定家が恋い焦がれる式子内親王にふんし、歴代上演作からの名作ナンバーを披露した。


次期トップ就任が決まっている2番手スター桜木みなとは、春日八千代さんをオマージュした「八千代」にふんして物語を運んだ。


芝居「Razzle Dazzle」の作・演出は田渕大輔氏。1950年代の米ロサンゼルスを舞台に、幼い頃に両親を亡くし膨大な財産を相続した“ハリウッドで最も裕福な孤児”レイモンド・ブルーが“真実の愛”に気づくまでを描く。


芹香は、ナイトクラブのオーナーでもあるレイモンドを軽妙に演じ、持ち前のコミカルセンスも発揮。親友の映画スター、トニー・デイヴィスは桜木が軽やかに演じた。


愛をもてあそぶかのような“賭け”ゲームを企て、映画女優を夢見てハリウッドへ来たばかりの純朴な娘ドロシー・レインを巻き込んでドラマは進む。ドロシーはトップ娘役春乃が硬軟おりまぜて表現。レイモンドのフィアンセ、アビゲイル・ウィンターズは天彩峰里、その父でレイモンドの養父・後見人のリチャード・ウィンターズは松風輝、レイモンドとかつて恋仲だったハリウッド女優シャーリーン・ムーアは、人気スター瑠風輝が好演した。


芹香は07年入団。星組、花組をへて、23年6月に真風涼帆の後任として9代目宙組トップに就任。相手娘役に春乃を迎えた。だが同9月、本拠地お披露目「PAGAD(パガド)」「Sky Fantasy!」開幕すぐに団員が急死し、上演は2日で終了。24年6月、宝塚大劇場で、ショーのみの特別公演で活動を再開した。


中止、特別上演を含めて本拠地3作、在位686日(1年10カ月16日)での退団。24年の退団発表時の会見では「芸の道はゴールが明確ではない。トップスターに就任した時、本公演(本拠地作)を3作品。これを自分のゴールと決めました」と話していた。


宝塚大劇場では2月2日まで、東京宝塚劇場は3月15日〜4月27日。芹香は東京千秋楽をもって退団する。

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  • 政治家の再当選みたいなもんで、「みそぎは終わった」なんですかね。
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