17年ぶりに復活するテレビ朝日系『新・暴れん坊将軍』(4日 後9:00)で主人公の八代将軍・徳川吉宗を演じる松平健(71)が、あすの放送を前に囲み取材会に出席。“新”とつく『暴れん坊将軍』の変化、見どころを語った。
【写真】今年の漢字を披露した松平健&西畑大吾
1978年から2003年にかけて放送された『暴れん坊将軍』は、“名君”と誉れ高い八代将軍・吉宗(松平)が、貧乏旗本の三男坊・徳田新之助、通称“新さん”として庶民の暮らしにまぎれながら、江戸にはびこるさまざまな悪を討つ痛快時代劇。
令和によみがえる本作は、吉宗の治世となってから二十有余年を経た江戸の町が舞台。将軍として成熟期を迎えた吉宗が世継ぎ問題に直面する。嫡男の家重(西畑大吾)は病のため右腕と顔に麻痺があり、城内には廃嫡を望む声も少なくなかった。そんな中、新之助として町に出た吉宗は、洋剣“レイピア”を華麗に操る商家の三男坊“徳長福太郎”と出会う。その福太郎こそ、ほかならぬ息子・家重だとわかり、吉宗は驚がく。やがて吉宗と家重の間に横たわる深く切ない確執が思いもよらぬ波乱を生み、巨大な陰謀が将軍家に襲いかかる。
17年ぶりとなる『暴れん坊将軍』シリーズの魅力について聞くと「まず、将軍と貧乏旗本の三男坊というひとり2役のような設定は、ほかの時代劇にはない大きな魅力ですよね」といい、「将軍には品格が必要ですし、所作も気をつけなければいけないことが多く、演じるにあたっては歌舞伎や昔の映画で必死に勉強しました。反対に、新之助として町に出ていくときは現代っぽい感じを出すよう演じ分けてきました。あとは、ラストの立ち回りは痛快そのものだと思います」とコメント。
今回の『新・暴れん坊将軍』については「“その後の吉宗”というイメージです。初めて物語に吉宗の息子たちが登場し、今までにない“父親としての顔”も見せています。親子の確執や復讐劇が描かれ、将軍を狙う者も現れるなどさまざまな要素が盛り込まれ、とても見応えがあります。オープニングから立ち回りがあり、最後にまた大立ち回りがあるのもみどころです」とアピールした。
これまで『暴れん坊将軍』を見たことのない若い世代に楽しんでもらいたいところも聞くと松平は「将軍・吉宗と、新之助として町に出たときの違いの面白さを楽しんでほしい」といい、「また、思いやりや人情など、日本人のよさもふんだんに描かれています。あとは、やっぱり立ち回りですね。最後はスッキリしていただけると思うので、若い世代のみなさんにも大いに共感してもらいたいです」と呼びかけた。