「もうええでしょう」。Netflixで大ヒットしたドラマ『地面師』でピエール瀧が連発したセリフで、2024年流行語大賞の候補にもなりました。スキャンダルや事務所独立などで“干された”芸能人の中には、「もうええでしょう、そろそろ地上波テレビで観たい」と感じる人もいます。
そこで、30〜49歳の400人(男女200人ずつ)に、「そろそろ地上波テレビに本格復帰してほしい人」を選んでもらいました(選択肢から何人でも)。少しは出演していても、「本格復帰」とは言えない人も含まれます。
(調査日は2024年12月18日。元SMAPの香取慎吾・稲垣吾郎・草薙剛は、もう地上波ドラマなどに出ているので対象外にしました)
◆1位は松本人志 25.8%。女性票では3位に入らず
1位は、地上波どころかテレビから消えて約1年がたつ、ダウンタウンの松本人志でした。週刊文春に性加害を報じられ、活動休止を宣言したのが2024年1月8日。11月に文春への提訴を取り下げて“完敗”したものの、「とにかく松ちゃんが見たいんだ!」(43歳男性)というファンが多いのも事実です。
ただし、男女で“待望度”に大きな違いが。男性は31.5%で1位ですが、女性は20.0%で4位とベスト3にも入りませんでした。やはり女性のほうが性加害への抵抗が強いのです。昨年12月25日、松本人志は独占インタビューで月額制の「ダウンタウンチャンネル(仮)」立ち上げを宣言しましたが、自身も「地上波は当分ムリ」と判断したのかも。
◆2位はのん 25.0%。NHKや地方局には出ているけれど…
女性で1位・男性で2位だったのが、のん。2016年、事務所からの独立騒動でパタリとテレビに出られなくなり、本名「能年玲奈」も使えなくなって8年も経ったんですね。映画や配信ドラマや音楽活動では活躍を続けていて、最近ではNHKのローカル番組やEテレなどにも出演しています。
「不祥事でもないのに、なぜこんなに長く干されるの?」(31歳男性)、「あの独特の存在感、地上波のドラマで主演したら絶対観る!」(39歳女性)と期待が高まっています。2025年あたりにはそろそろ?
◆3位は香川照之 21.8%。WOWOWドラマには復帰
3位は、俳優で歌舞伎役者の香川照之。2022年、銀座のホステスにセクハラを行うなど素行の悪さが週刊新潮などで報じられ、番組やCMを次々に降板しました。ドラマ『半沢直樹』でブレイクする前から、ドラマや映画で数々の名演技を見せていただけに、地上波で観たいランキングでは男女とも3位でした。
2025年春にWOWOWで配信・放送される『連続ドラマW 災(さい)』に主演し、連ドラ復帰となる香川。「『半沢直樹』の漫画みたいなオーバーアクションではなくて、本来のじっくりした演技を地上波で観せてほしい」(45歳男性)という声もうなづけます。
◆4位は手越裕也 16.5%。女性票では3位
男性9.5%に対して女性23.5%と大きく差がついたのは、元NEWSの手越裕也。2024年10月頃から地上波復帰しているとも言えますが、2025年には完全復帰しそうな気配です。
そもそも2020年、コロナ禍の中でラウンジ嬢がいる店で宴会をしていたことで芸能活動を自粛し、旧ジャニーズ事務所を退所。その後、音楽活動はしていましたが、2024年10月にバラエティ『世界の果てまでイッテQ!』に4年ぶりに出演して高視聴率をマークしました。「久々に観たらやっぱりかっこいい!」(32歳女性)と、女性票では3位でした。
◆5位以降には、2つのタイプ
5位以降には、2つのタイプが混在しているようでした。
ひとつは、2024年にNetflixドラマなどで話題になったものの、一般大衆にはそこまで届いていなさそうなタイプ。もうひとつは、知名度はかなり高いけれど、まだ不祥事の余波で「観たくない」と思われているタイプ。
また、消えたきっかけが「不倫」の芸能人には、ことごとく女性票が少ないという特徴もありました。
「干された理由を忘れてしまった」(36歳女性)という声もあるほど、「もうええでしょう」まで何年もかかるのが、清潔な我が国の基準のようです。
【調査概要】「芸能人についてのアンケート」
調査主体:女子SPA!編集部 調査日:2024年12月18日
調査対象:30〜49歳の男女400人(男性200人、女性200人)
調査方法:インターネット調査(調査ツール「Freesy」を利用)
<文/女子SPA!編集部>
【女子SPA!編集部】
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