【ウエストランド河本太の『人生相談する側チャンピオン』】第11回 三四郎・相田さん! 「そもそも僕の話は何も使えません!」

0

2025年01月03日 17:10  週プレNEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

週プレNEWS

河本太と相田周二

M-1チャンピオンでありながら、これまで数々のやらかしをしてきた迷える40歳、ウエストランドの河本太が、さまざまな先輩・仲間に人生相談を受けに行く不定期連載「人生相談する側チャンピオン」!

第3弾は、河本さんがこれまで最もお世話になって、最も迷惑をかけたという先輩、三四郎の相田周二さんに人生相談をしています。が、人生相談そっちのけで今回も話は脱線しまくっています。(第3弾の3回目、4日連続更新)

【写真】河本太と相田周二

***

■河本、酒の席でおかしくなった過去

(河本の面白い話は全部使えないという話の続きから)

相田 そうなんですよ、河本の面白いエピソードって全部喋れないんすよ。交友関係がどうとかの前に、それが良くないよな〜。

――それまではお酒の席ではどうだったんですか?

相田 それまでは本当にただの後輩として呑んでるだけなんですけど、呑みすぎるとどこかで変なスイッチが入って変な状態になることがあるんですよ。挑発モードになって「おい、殴れよ」とか言ってくる。「コイツ、キモ〜」とか思って。

河本 良くないですね〜。相田さんには相当迷惑かけてますよ、僕。

相田 それで僕も殴るんですけど。

河本 殴るんかい! そういや気付いたらアゴ痛かった時あったな。

相田 軽くですよ。だって殴らないと「そんなもんかよ。おい殴れよ」って挑発を繰り返してきて、マジで8回くらい繰り返すんですよ。さすがにうっとおしいなと思って、1回ちょっと強めの裏拳が入っちゃって、磯丸水産でちょっと血流れたことあったよな。それで「ごめんごめん!」って言っておしぼりで拭いて。

そしたら帰って次の日が『いいとも』の最終回だったんで見てたら、最後のグランドフィナーレにウエストランドも出てきて。正面にタモリさんと吉永小百合さんが映ってるモニターがあって、よりによってそのタモリさんの後ろに河本がいて、よく見たら唇がかさぶたになってるんですよ。「うわ! アイツ俺の裏拳のせいで、唇かさぶたのままグランドフィナーレ出てる!」って(笑)。

河本 ありましたね。うわ、あの前日も呑んでたのか。

――前歯が折れなくてよかったです。

河本 そうですね。前歯折れたら小宮さんでもあるし僕でもあるし。

相田 これくらいだろ、公の場で話せる話は。番組でウエストランドについてエピソードを求められる機会とかめちゃめちゃあるのに、ほとんどが使えないんですよ。あれもこれも使えないってなって、消去法で残った弱いやつしか使われなくて。

その時も、収録の時間が30分くらい余ったから喋れないほうのエピソードを喋ったけど、「それ面白いけど使えないっすねえ」って言われたぞ。お前、スタッフさんがわざわざニッポン放送まで来てくれたのに、肩落としてニッポン放送を後にしてたぞ。

河本 申し訳ねえ...。

■熊手にまつわるエトセトラ

相田 あ、熊手の話は使えるか。僕は毎年、熊手を買いに行ってるんですけど、その年は、かが屋の賀屋と河本と3人で行って、僕と賀屋はすぐ買って、河本はマジで1時間くらい悩んでるんですよ。で、悩んで悩んで「買わない」って言うんです。「え? 買わないの!? こわ!」って思って。

河本 だってあれ、一度買い始めたら毎年どんどん大きくしなきゃいけないんですよ!

相田 そこってもともと有吉さんが通ってたお店で、芸人にはサービスをしてくれるんですよ。安い熊手には付かない札に名前を入れて付けてくれて。で、結構いろんな人が待ってて、ひとりひとり名前を書いてくれるから30分くらいかかるんですけど、それが出来上がったくらいのタイミングで今度は「やっぱ僕買います」とか言い出して。そこからまた30分待たないといけないじゃないですか。

俺たちが「えー?」とか言いながらも、コイツはお会計を済ませようと財布をゴソゴソしてると、今度はその4000円がないとか言い出して。「あのー、カード使えます?」とか言って、そんな熊手のお店でカード使えるわけないじゃないですか。

河本 もう札に名前書き始めちゃってるし、キャンセルできない、最悪とか思って(笑)。

相田 で、賀屋にお金借りて、コイツ人の金で熊手買ってるんですよ。そんな熊手、絶対ご利益あるわけないじゃないですか。こんなヤツに絶対神様なんか降りてこねえよと思ってたら、その年にM-1優勝したんですよ(笑)。

河本 (爆笑)。その数週間後にね。ビックリした。

相田 でも、神様も驚くくらいのことをしたほうがいいみたいな話は聞いてたのよ。「そんなヤツいないだろ」みたいなことをね。トムブラウンの布川も同じところに熊手を買いに行ったんだけど、アイツは熊手を1000円値切ったらしいのよ。普通そんなヤツいないじゃん。だから神様もビックリして、トムブラウンは成功したらしいぞ。

河本 たしかにM-1の決勝行ったりねえ。でもアレって値切っていいんですか? 

――みなさんそこそこ売れてるんだから4000円くらいスルッと出してくださいよ(笑)。

河本 いや僕が熊手を買った時はどん底でしたよ。M-1の決勝には1度行けたけど、しばらくすると露出が井口だけになっちゃって、週5でリフォーム会社で働いてましたから。「うわ〜、決勝行ったのに食えんのか」って。だからもう今となっては毎年熊手をグレードアップして買うのをやめられないんですよ。

相田 もうスピ(スピリチュアル)だよな、あれ。

河本 やめるのはなんか怖い。だって昔、森田さん(さらば青春の光)が熊手を買って、その足で井口が主催するライブに来たんですけど、森田さんライブ後に会場に熊手を忘れて帰ったんですよ。それで井口が預かることになって、そしたら次の日に井口に『オンバト』の出演の話が来て、森田さんのほうはブクロさんがやらかしたんですよ。

相田 せっかく買った熊手が最初に他人の家に行くの、なんか嫌じゃない?

河本 そうなんですよ。だから大事にしなくて罰が当たった森田さんと、ご利益があった井口ってことで。

相田 ざまあだよ。

河本 何てこと言うんですか(笑)。

――さらばさんのYouTubeでいつも熊手映ってますよね。あれかあ。

河本 そうそう。もうだいぶデカくなってますもんね。熊手って結構怖いですよ。

相田 でもさ、あれがあると精神が安定するじゃん。買ったんだから何かあるだろうって。漫才スーツも大事な時に高いのを着ると、できそうな感じするじゃん。気の持ちようというか、まあスピですよね。

河本 今日すごいスピ言うなあ。怖い。これ、人生相談になってますかね?

相田 確かに。普通に喋ってるだけじゃん(笑)。

三四郎・相田の回答
「スピに頼ろう!(そもそも今回は人生相談をしていません...)」

【写真】河本太と相田周二

***

■河本太(こうもとふとし) 
タイタン所属。1984年1月25日生まれ。岡山県津山市出身。2008年に同級生の井口浩之とウエストランドを結成。M-1グランプリ2022チャンピオン。リフォーム会社に勤めていた経験から電気工事、配管工事が得意。趣味は登山、キャンプ。 

■相田周二(あいだしゅうじ) 
マセキ芸能社所属。1983年5月2日生まれ。東京都荒川区出身。中学校の同級生である小宮浩信と2005年に三四郎を結成。2013年、2014年には「THE MANZAI」認定漫才師50組に認定。2013年「漫才新人大賞」決勝進出。2023年には「THE SECOND〜漫才トーナメント〜」で決勝進出。2015年から続く『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』は高い人気を誇り、2024年には開始10周年を記念した日本武道館でのライブも行われた。

取材・文/酒井優考 撮影/山添 太

    ニュース設定