新年が明け、もう間もなく2025年最初のクールとなる冬ドラマが一斉にスタートする。今日はドラマニアな筆者が、中でも注目のイチオシ作品を先取りしてご紹介していこう。
オリジナル脚本が豊作の予感!
スタッフ・キャストに注目集まる
まずはこの作品、ドラマ「ホットスポット」(日本テレビ系/日曜22時30分〜)からご紹介。脚本・バカリズムさん×主演・市川実日子さんという異色のタッグで、「ブラッシュアップライフ」チームの新作オリジナルドラマが登場するのでぜひ注目していただきたい。
物語は、富士山麓の町のビジネスホテルに勤めるシングルマザーが、ある日宇宙人に出会ったことに始まる地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー。一体、どんな話なのだろうか。気になる人は1月12日(日)からスタートする放送を要チェック。
オリジナルと言えば、香取慎吾さんを主演に迎えた「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(フジテレビ系/木曜22時〜)も忘れてはならない。
本作は、区議会議員選挙で当選するためにイメージアップを狙い、シングルファーザーの義弟(志尊淳)とその子どもたちと暮らすことにした主人公が、次第に家族の問題と真剣に向き合うようになり、やがて本気で社会を変えようと立ち上がる姿を描いた、笑いあり、涙ありの完全オリジナルストーリー。新感覚の家族物語に期待が高まる。放送は、1月9日(木)スタートだ。
また、松坂桃李さんが日曜劇場で初主演をつとめる「御上先生」(TBS系/日曜夜21時〜)も、オリジナル原作。本作は、日本の教育を変えるため文科省官僚になった主人公・御上が、新たに設けられた官僚派遣制度によって私立高校への出向が命じられる物語。実質、エリート官僚にくだされた左遷人事なのだが…。
制度を作っている側にいても教育は変えられないと悟った御上は、ならば現場からだと声をあげ、制度の内部からぶっ壊せばいいと自ら教壇に立ち、令和の時代を生きる18歳の高校生を導きながら権力に立ち向かっていく。スカッとしたい人におすすめの大逆転教育再生ストーリーは、1月19日(日)よりを放送開始する。
加えて、もうひとつ注目のラブストーリーにも触れておこう。「御曹司に恋はムズすぎる」(カンテレ・フジテレビ系/火曜23時〜)は、永瀬廉さんが主演をつとめるロマンティックコメディー。脚本を大北はるかさんが紡ぎ、永瀬さんとは「東京タワー」以来の再タッグとなる。
本作は、大手アパレルメーカー会長の孫として、思いっきり甘やかされ自由奔放に生きてきた御曹司・天堂昴が、自分とは真逆の環境で生まれ育ってきたド庶民女子(山下美月)と同僚になったことで、初めての挫折と本気の恋を知るというストーリー。
子ども服作りという舞台も新しく、どんなキュンを楽しませてくれるのだろうか。若手俳優勢の気になるコラボをぜひチェックしてみては。放送は1月7日(火)からだ。
話題作が続々実写化!
あの漫画が映像化…一体どうなる!?
講談社「モーニング」に連載されている西荻弓絵さん(原作)×幾田羊(漫画)さんの人気コミック「相続探偵」が、日本テレビ系・土曜21時枠で実写化決定。
本作は、“相続”というテーマに特化した斬新なヒューマンミステリーとなっており、難解な相続問題を風変わりな主人公が個性豊かな仲間たちと、コミカルかつ痛快に、時に大真面目に解決していく推理ものだ。
主演をつとめるのは、赤楚衛二さん。共演には同世代の桜田ひよりさん、矢本悠馬さんらの出演が決まっているとあって、共演の化学反応にも注目が集まっている。1月25日(土)より放送スタート。
また、気になる原作ものと言えば、「クジャクのダンス、誰が見た?」も挙げておこう。TBS系/金曜22時枠での放送が決まり、大きな話題を集めている。
本作は、浅見理都さんの描く同名漫画を原作に、クリスマスイブの夜、元警察官の父親を殺された娘(広瀬すず)が、遺された手紙を手がかりに真相に迫るヒューマンクライムサスペンスとなっている。父が遺した手紙には“冤罪”の文字が記されていて…。
事件の真相に迫るとき、現在と過去の2つの事件が複雑に交錯していく。共に真相を追う弁護士役には松山ケンイチさんが登場。1月24日(金)の初回放送をぜひ、お見逃しなく。
さらには、板垣李光人さん×中島裕翔さんがかつてないほど切ないバディを演じる「秘密〜THE TOP SECRET〜」が、カンテレ・フジテレビ系月曜/22時枠に登場。
科学警察研究所の法医第九研究室・通称“第九”を舞台に、死者の生前記憶を映像で再現できる特殊なMRI技術を用いて、室長の薪剛(板垣)と、新米捜査員の青木一行(中島)が、解決不可能とされていた事件の真相を解き明かしていくヒューマンサスペンスだ。傑作サスペンスとして名高い漫画の実写化に、ファン内外から注目の声が集まっている。放送は、1月20日(月)より開始される。
リーガルや医療ものもクセが強そう!?
川口春奈さんが主演をつとめる「アンサンブル」(日本テレビ系/土曜22時〜)は、現実主義の女性弁護士が、理想主義の新人弁護士と社内恋愛…!? 様々な恋愛トラブル裁判に挑みながら、そこで得た恋の教訓を自分たちの恋愛に活かしていくという、明るくてちょっと切ないリーガルラブストーリーとなっている。元恋人が現れたり、家族や同僚からの邪魔があったりとトラブル満載な二人の恋の行方は…? 放送は、1月18日(土)からスタート。
加えてもうひとつ、テレビ東京系で金曜21時〜放送される「法廷のドラゴン」もご紹介しておこう。本作は、初のプロの女性棋士誕生を期待されながらも弁護士に転向した主人公(上白石萌音)が、存続の危機に瀕する弁護士事務所の若き所長(高杉真宙)と共に奔走する将棋×痛快リーガルドラマだ。事件を得意の将棋になぞらえて解決するスカッと展開に期待大! 放送は、1月17日(金)より。
また、医療系ドラマには芳根京子さんが登場。「まどか26歳、研修医やってます!」(TBS系/火曜22時〜)が1月14日(火)から放送となる。「お医者さんだって、幸せになりたい」と願う主人公の研修医が、令和の働き方改革で変わりゆく医療現場で戸惑いながらもベテラン医師たちの試練に立ち向かい、同期の仲間たちと励まし合って、医師として女子として、人生と向き合う濃厚な2年間を描いた成長物語だ。共演には、鈴木伸之さん、高橋ひかる、大西流星さんらの出演が発表されている。
最後にもうひとつ、「119エマージェンシーコール」(フジテレビ/月曜21時〜)にも触れておこう。本作は、消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ“最前線”に立つ、指令管制員(ディスパッチャー)たちのリアルを描いた完全オリジナルストーリーのドラマとなっている。一度聞いた声は忘れない主人公の新人指令管制員を演じるのは、清野菜名さん。新たなヒーローの誕生に乞うご期待。1月13日(月)より放送スタートだ。
以上、2025年・冬ドラマのおすすめ11選。ぜひ、視聴の参考にしてみては?
(YUKI)