芸能界激震!バーニング[2代目就任]で起きた“金銭トラブル”の真相

0

2025年01月06日 16:30  日刊SPA!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊SPA!

長らく“芸能界のドン”として君臨してきた、周防郁雄氏
 昭和から今日に至るまで、日本の芸能界の玉座に座り続けてきたのが、芸能事務所「バーニングプロダクション」代表の周防郁雄氏(83)。この“芸能界のドン”が近く、一線を退く可能性が浮上している。
◆ドンぶりをしめすエピソードの数々

 古き良き芸能界の体現者である周防郁雄氏の素顔は、豪快極まりない。

「冠婚葬祭や祝い事があると、誰よりもキッチリと執り行うのが周防郁雄社長。葬儀があったときは、社長自らが先陣を切って周囲に声をかけ、大勢で喪に服す。数年前に浅草ロック座の会長だった斎藤恒久氏が亡くなった時には、北野武さんら著名人に並んで郁雄社長が葬儀委員長を務め、それは立派な供花を贈っていました。逆に祝い事があればとことん派手に祝うのも“流儀”。誰よりも大きい祝い花を送り、時には祝いの席に札束をポンっと置くなんてことも。こういった一面もドンと言われる由縁でしょう」(芸能事務所関係者)

 その存在感から各方面に畏怖の念を抱かれ、都市伝説のような噂が独り歩きすることもあった。しかし実際のところは、周防郁雄氏を慕う芸能関係者は数知れない。在京の芸能記者が明かす。

「赤坂の料亭など場所は様々ですが、定期的にテレビ局の主要幹部や新聞記者を集めた“バーニング会”を開催していました。とりわけ白金にある焼肉の名店『金竜山』を貸し切ることが多かった。周防さんは金額なんて気にしない、注文の仕方も豪快です。たくさんの肉を食べ、血を分かち合うことに意味を見出していましたね。ここで親睦を深めるのが業界の風習でした」(テレビ局関係者)

 お歳暮には行列店のスイーツを、お中元には千葉産の大玉スイカを贈るなど、人と人の繋がりを何よりも大切にする郁雄氏。恩義を感じている関係者たちからはこんなエピソードも溢れる。

「ある事務所の女性タレントさんの妊娠が発覚し、番組降板や損害賠償などで事務所が窮地に追い込まれた。『このままでは事務所が潰れてしまう』と社長さんが憔悴しきっていると、郁雄社長から急にお金が振り込まれたそうです。危機的状況を察して、何も言わず助け舟を出した。この事務所の面々は、今でもその時の周防郁雄社長への恩を忘れていません」(別の事務所関係者)

◆息子vs異父兄弟で金銭トラブル勃発

 そんな“芸能界のドン”も寄る年波には勝てなかったのだろう。1月半ばを目途に、周防郁雄氏はバーニングプロダクションの代表を退く可能性があることが取材によってわかってきた。それと同時に、かねてから周防郁雄氏が心を砕いてきた問題が表面化することになる。実は、バーニング社の中心で金銭トラブルが起きているというのだ。周防家を古くから知る芸能関係者が語る。

「周防郁雄社長の血を継いだ息子は、バーニングの音楽出版権をすべて請け負っている『バーニングパブリッシャーズ』の代表である彰悟さん1人だけ。ですが、彰悟さんには異父兄弟がいます。周防郁雄社長が結婚していた美恵子さんの連れ子の亮さんです。現在、この2人の間では、お互いが弁護士を立て合うほどの金銭トラブルが起こっているんです」

 前述のエピソードからも分かるように、寛大で義理堅い周防郁雄氏。血の繋がりがないはずの亮氏に対しても実の子のように可愛がり、これまで厚遇してきた。

「周防郁雄社長は、亮さんをバーニングプロダクションの取締役に任命。さらには、周防郁雄社長が大株主を務める『琉球ゴルフ倶楽部』の運営会社の代表取締役も、周防郁雄社長の意向によって就任させていた」(同前)

 沖縄県南城市にある琉球ゴルフ倶楽部は、毎年3月に日本女子ツアーの開幕戦が行われることで知られる由緒正しい名門クラブ。ここでも株式の譲渡を巡り、トラブルが起きたという。

「過去には、株式の無償譲渡などを巡り、亮氏のスタンドプレーが発覚。一時は代表を外れるという話も上がっていたが、現在は宙に浮いています。さらに、亮さんが受け継いだのは、琉球ゴルフ倶楽部代表という地位・肩書だけではありません。周防郁雄社長が所有していた麻布十番のビルや、千葉のラブホテルといった不動産も譲り受けており、これだけでも相当な財産になっているはず」(同前)

 しかし、これらの譲渡された財産が今回の“お家騒動”、すなわち億単位の金銭トラブルに発展してしまったというのだ。

◆億単位の借り入れも「知らない、わからない」

 前出の芸能関係者が続ける。

「当の周防郁雄社長からすると、この展開はある程度予見していた気もします。というのも、周防郁雄社長は、“生涯の妻”を美恵子さん1人だけと決め、戸籍上は離婚していますが、籍を抜いた後も再婚することなく、独身を貫いていました。あれだけモテる人です。いい関係になった女性はいただろうに、籍は入れなかった。それは自身の死後に、隠し子や後妻が出てきて相続トラブルになることを避ける目的があったはず。そして、直近で調査した結果、隠し子がいないことがハッキリしているので、周防郁雄社長の財産は実子である彰悟さんがすべて受け継ぐことになるでしょう。とはいえ、郁雄社長の本心としては、彰悟さんと亮さん2人には仲良くしてもらいたいという気持ちが強いようです」(同前)

 そんな周防郁雄氏の願いも虚しく、2人の間では緊張状態が続いている。なぜならば、亮氏の「借金の踏み倒し」が常態化しているからだ。

「バーニングプロダクションは、実は亮さん本人や関連会社に総額約4億円を貸し付けています。亮さんは何社か会社経営をしていますが、『琉球ゴルフ俱楽部』以外は経営が厳しいという話も聞きます。返済期限を10年近く過ぎているものもあるのだけど、ただの一度も返したことがなく、返済の意思があるのかも不明。郁雄社長が目をつぶってきた貸付問題でしたが、跡を継ぐ彰悟さんとしては、税務処理のためにもすぐにハッキリさせたい。こうした経緯から、弁護士経由で亮さんに返済を求めたと聞いています」

 バーニングプロダクションの代替わりや、亮氏との金銭トラブルについて、彰悟氏に取材を申し入れると、

「今はお話することはできないんです。全ては弁護士を通しておりますので」

という返答だった。

 一方、亮氏の言い分はどうか。携帯電話を鳴らし、周防郁雄氏の引退やバーニング社との金銭トラブルについて聞きたいと取材意図を告げると、

「僕は周防じゃないですよ、フフフッ。質問はなんでしょうか?」

 とおどけてみせた後で、こう続けた。

「そんな話、答えられない。はい。わかりません」

 芸能界を統べるドンの一家に起きた、金銭トラブルという歪み。今後の決着は法廷に持ち越すのか、それとも返済がなされるのか。注目である。

取材・文/週刊SPA!編集部 写真/時事通信社

    ニュース設定