石破総理はきょう、年頭の記者会見を開きました。今年の政権運営をめぐり、野党に「責任の共有」を求めましたが、取りざたされる野党との「大連立」には何と答えたのでしょうか。
雨の中、伊勢神宮を訪れた石破総理。現職の総理大臣の参拝は新春の恒例で、その後、年頭の記者会見で訴えたのは、「令和の日本列島改造」でした。
石破総理
「楽しい日本、これを国民の皆様方と共に作り上げていきたいと考えております。第1の柱として、私は令和の日本列島改造と位置づけ、地方創生2.0、強力に進めてまいります」
「令和の日本列島改造」を進めると訴え、防災庁の新設をはじめ、政府機関の地方移転なども推進していくと強調した石破総理。会見では、少数与党となる中、野党にも責任の共有を求めましたが、いま、取りざたされているのが、与野党による「大連立」です。
与野党第1党の党首がきょう、大連立に言及しました。
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石破総理
「党派を超えた合意形成を図るためには、野党の皆様方にも、これまで以上に責任を共有していただくことが求められていると存じます」
少数与党となり、法案や予算案などの成立のためには野党の協力が必要で、取りざたされているのが野党との「大連立」です。
元日に放送されたラジオ番組で、石破総理が「選択肢としてはある」と発言し注目を集めましたが、きょう、石破総理は大連立に否定的な考えを示しました。
石破総理
「今の時点で連立というものを考えているわけではございません。大連立を考えているわけでもございません。何のためにということが明らかにならなければ、それは意味のないことだと思っております」
一方、きょうが仕事始めとなった立憲民主党の野田代表は…
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立憲民主党 野田佳彦 代表
「大連立を組む環境ではないですよね。(自民が野党に)抱きついていきたいのかなと思いますけれども、そうじゃなくて、やっぱり、むしろ自民党に下野をさせて、そして政治の流れを変えていくということが我々の目指すべき本道だと思ってる」
揃って「大連立」には否定的な考えを示した両党首。
この週末に実施したJNNの世論調査では、先の臨時国会で自民党が野党の要求を受け入れ、補正予算案を修正したことについて、「評価する」が59%と半数を超えています。
「年収103万円の壁」の引き上げを主張する国民民主党が支持率で2位につけるなど、政治情勢も大きく変わる中、各党は今年、夏の参院選も見据え、攻防を繰り広げることになりそうです。
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