林芳正官房長官は6日、東京都内で開かれた連合の新年交歓会に出席した。「賃上げと投資がけん引する成長型経済への移行を進めていかなければならない。賃金上昇が物価上昇を安定的に上回る経済の実現を目指していく」とあいさつした。
林氏は「自民、公明両党の連立を基盤に、他党からも丁寧に意見を聞き、可能な限り幅広い合意形成が図られるよう取り組む」と語った。石破茂首相は伊勢神宮参拝と日程が重なったため参加しなかった。
連合の芳野友子会長は新年交歓会に先立つ年頭記者会見で、通常国会について「与野党の熟議が本格的に行われることを期待したい」と求めた。支援する立憲民主、国民民主両党に対し「大きな固まりの軸となって政権交代可能な体制を整えてもらうよう、引き続き働き掛けていきたい」と述べ、夏の参院選での候補者調整の必要性を強調した。
新年交歓会には自民党の森山裕幹事長、立民の野田佳彦代表、国民民主の榛葉賀津也幹事長らも出席した。
連合の新年交歓会であいさつする芳野友子会長(壇上)=6日午後、東京都荒川区