『エマニュエル』芸人からインティマシーコーディネーターまで魅了! 本編映像&著名人コメント到着

0

2025年01月07日 19:10  クランクイン!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

クランクイン!

映画『エマニュエル』場面写真 (C)2024 CHANTELOUVE ‐ RECTANGLE PRODUCTIONS ‐ GOODFELLAS ‐ PATHE FILMS
 ノエミ・メルラン主演の映画『エマニュエル』より、1974年版『エマニエル夫人』でも描かれた飛行機内でのワンシーンが解禁。さらに、お笑い芸人の蛙亭イワクラ、インティマシーコーディネーターの浅田智穂、映画監督の枝優花ら著名人の推薦コメントも到着した。

【動画】『エマニエル夫人』でも描かれた飛行機内シーン 『エマニュエル』本編映像

 エマニエル・アルサンによる官能文学の傑作『エマニエル夫人』。1974年にはジュスト・ジャカン監督×シルヴィア・クリステル主演で映画化。日本では、官能シーン満載なのに一般映画として公開され、大人はもちろん女子高生までもが劇場に押し寄せ、大ヒットを記録した。あれから50年の時を経て、舞台を現代に変えた新生『エマニュエル』が誕生する。

 監督はオードレイ・ディヴァン。主演のノエミ・メルランは、<真の快感>を追い求め、セレブが行き交う高級ホテルを舞台に、人間の危険な欲望に果敢に向き合うエマニュエルのもろさと強さを体現している。

 第72回サン・セバスティアン国際映画祭ではオープニング作品としてワールド・プレミアが行われ、日本でも第37回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門でのアジアン・プレミアが実施された。

 本作には、1974年の映画『エマニエル夫人』で描かれたのと同じシーンも登場する。その一つに、大胆で印象的だった飛行機内での情事があるが、この度、スタイリッシュに生まれ変わった同シーンの一部映像が解禁。

 暗くなった飛行機内で、エマニュエルをひそかに目で追う男性。エマニュエルはその熱い視線に気づいてゆっくりと上着を脱いで背中が大きく開いたキャミソールドレスになる。ゆっくりした動作、肌とこすれる布の音、徐々に表れる背中に視線はますます熱くなる。そのような視線を向けられていることを察しつつ、エマニュエルは挑戦するかのように席を立つ。真っすぐトイレの方へ歩いていき、扉を閉める。拒絶も許容もしないエマニュエルは、男性に行動の選択を委ねるのだった―。

 『エマニエル夫人』と同様に本作の飛行機内シーンも大胆だが、静かで挑発的だ。受動的だったエマニエル夫人は、自立した能動的な女性エマニュエルとなり、自らの快感を求めて誘惑する。

 本作を一足先に鑑賞した女性お笑い芸人の蛙亭のイワクラとゆにばーすのはらはそれぞれ、「こんなにも人の指先に心を奪われて、目でずっと追ってしまう映画は初めてでした」「カメラを通してみている感覚を忘れるくらいリアルで生々しくて感覚を研ぎ澄まされました」とディヴァン監督が目指した没入型の映画体験にどっぷりハマったよう。

 映画監督の枝優花は「飛び出した先が、幸か不幸かは自分で決められる。いつだって自由だ」とエマニュエルの選択に共感。

 『エマニエル夫人』を鑑賞していた漫画家の弘兼憲史は「強さを持ったエマニエルを見た。最高級ホテルの非日常空間と、香港の裏通りに潜む怪しいエロティシズムにグイグイ引き込まれる」と本作の新たなエマニュエル像を絶賛。

 日本初のインティマシーコーディネーターの浅田智穂は「湿度、お湯の温度、彼らの体温を感じる。俳優がためらいなく安心して撮影に臨めることで、観客と作品との距離が縮まると気づく」と、独自の視点から映画の出来をたたえている。

 映画『エマニュエル』は、1月10日より全国公開。

 著名人コメントは以下の通り。

<著名人コメント全文>

●浅田智穂 (インティマシーコーディネーター)

湿度、お湯の温度、彼らの体温を感じる。
俳優がためらいなく安心して撮影に臨めることで、観客と作品との距離が縮まると気づく。
温度を感じるほどに。

●井手上漠 (モデル・タレント)

快楽、欲望。人間であれば必要な欲、それを肯定してくれるかのようなストーリー。エロティシズムで大胆で刺激的で、彼女がどのような選択をして物語が進んでゆくのか、人生のヒントもくれそうな物語だ。

●枝優花 (映画監督・脚本・写真家)

『見せかけの楽園』に我々はしばし魅了されここが自分の生きる世界だと信じてしまう。
しかしそれが抑圧の成れの果てだと気づいた瞬間もうそこには居られないはずだ。
そうして飛び出した先が、幸か不幸かは自分で決められる。いつだって自由だ。

●奥浜レイラ (映画・音楽パーソナリティ)

この身体は誰かに差し出すために存在するのではないと、立ち姿で語るノエミ・メルランから目が離せない。長らく男性の専有物として描かれてきた女性の官能を、50 年の時を経て自分たちの手に取り戻すマスターピースだ。

●蛙亭イワクラ (お笑い芸人)

こんなにも人の指先に心を奪われて、目でずっと追ってしまう映画は初めてでした。エマニュエルと出逢って気付いてしまったこの気持ちを解放してしまいたいです。

●クラーク志織 (イラストレーター)

これは、エマニュエルという 1 人の白人女性を通して描かれた、既存構造からの脱却の物語なのかもしれない。もう誰も嵐から逃れることはできない。

●児玉美月 (映画文筆家)

中絶が禁じられていた社会における女性の身体を描いた『あのこと』のオードレイ・ディヴァン監督が、今度は『エマニュエル』で快楽と官能を解放してゆく女性の身体を描く。
ここに一貫してあるのは、女性による主体的なセクシュアリティを懸けた闘争にほかならない。

●柴門ふみ (漫画家)

新生エマニュエルは「夫人」では無く弱さや脆さを内包した働く女性でした。本当の自分を探し続ける姿は不器用でかついじらしい。

●月永理絵 (ライター、編集者)

悪名高き「エマニュエル」。そのあまりに有名すぎる名前を脱ぎ捨てたミズ・アルノーの繰り広げる大冒険に、おおいに笑い、拍手を送りたくなった。権力と金と自由を手にした女は、代わりに失った欲望を再発見しようと、扉の奥を想像し、謎めいた男の跡を追いかける。だが扉の向こうにあるのは空っぽの部屋ばかり。この肩透かしと裏切りこそが、オードレイ・ディヴァン監督と脚本のレベッカ・ズロトヴスキ、そしてノエミ・メルランの悪戯めいた冒険なのだ。

●野中モモ (翻訳者・ライター)

“性の解放” が容易く搾取に結びついてしまうこの世界で、女の官能はいかに表現できるか?
この映画は私たちにたくさんの問いを投げかける。

●弘兼憲史 (漫画家)

前作の「エマニエル夫人」とは全く違う、強さを持ったエマニエルを見た。最高級ホテルの非日常空間と、香港の裏通りに潜む怪しいエロティシズムにグイグイ引き込まれる。

●宮木あや子 (小説家)

彼女がタクシーの窓を開けた瞬間、画面越しに香港の街の猥雑なにおいや暑気や喧騒を浴びた。その先にある刹那的な情動は、昨今の過剰なイデオロギーの強要に辟易している一部の女性にとっては救済になるかもしれない。

●安田理央 (アダルトメディア研究家)

1974 年のシルビア・クリステル以降、何人もの「エマニュエル」が登場したが、ノエミ・メルランは間違いなくその中でも最も美しく、コケティッシュだ。

●ゆにばーす はら (お笑い芸人)

エマニュエルがある人物と自慰行為をしてみる初々しいシーンが1番衝撃的で刺激的でした。カメラを通してみている感覚を忘れるくらいリアルで生々しくて感覚を研ぎ澄まされました。もし個室だったら自分もしていたと思います。

●湯山玲子 (著述家・プロデューサー)

オシャレなエロスエンタメを期待すると、刺激的な裏切りにあう、時代が待ち望んでいた男と女の性愛の今、そしてこれから。
    ニュース設定