シーナ・モンクとステヴァン・マッカリアは2025年、トリアルシ・コンペティツィオーネに移籍し、新たに拡張された2台目のフェラーリ296 GT3で、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTDクラスにフル参戦することが1月7日に発表された。
■開幕戦はファクトリードライバーも加わる強力布陣に
モンクとマッカリアは2024年まで、グラディエント・レーシングのアキュラNSX GT3 Evo22でウェザーテック選手権にエントリーしていた。すでに発表されているとおり、同チームは2025年に向けてアキュラからフォードへとマシンをスイッチする。
このふたりには、ミシュラン・エンデュランス・カップのラウンドでマイク・スキーンが加わる。さらに今月末のシーズン開幕戦となるデイトナ24時間レースでは、フェラーリのファクトリードライバー、ジェームス・カラドも、4人目のドライバーとしてこの021号車をドライブすることになった。
「目の前にあるチャンスの大きさを理解するのは難しいし、率直に言って、ひとつのプログラムに対してこのような楽観的な気持ちを感じたことは、長い間なかった」と女性ドライバーのモンクは語った。
「私はトリアルシと一緒にフェラーリ296 GT3をテストする機会があったが、GTDチームがこれほどまでに卓越したレベルのプロ意識を持っているのを見るのは新鮮だった」
「また、これまで参加した中でもっとも競争力のあるラインアップ編成となったので、それを296の優れた能力と組み合わせ、(スポンサーである)JGウェントワースの皆さんのために良い結果を獲得したいと思っている」
マッカリアは次のように付け加えている。
「2025年にシーナと一緒にGTDでフルシーズンを戦うのが、とても楽しみだ。フェラーリ296 GT3を使ったトリアルシの一流のプログラムは、これからの1年に向けて大きな自信を与えてくれる」
「僕の親友であるマイク・スキーンが耐久ラウンドに参加してくれるのは、ボーナスだ。また、24時間レースにおける優勝経験があるジェームス・カラドは、デイトナに向けた完璧な補強だ。この機会を与えてくれたJGウェントワースには感謝してもしきれない。今シーズンはトップを走るクルマになることを期待している」
フロリダを拠点とする同チームは、エンデュランス・カップのみに023号車フェラーリ296の投入も継続する。この車両は、デイトナではオノフリオ・トリアルシ、チャールズ・スカルディーナ、アレッシオ・ロベラ、リカルド・アゴスティーニというラインアップを採る。