雪のピークは10日にかけて 京阪神など近畿の平地でも積雪の恐れ 交通障害に注意

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2025年01月08日 11:39  日本気象協会

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日本気象協会

雪のピークは10日にかけて 京阪神など近畿の平地でも積雪の恐れ 交通障害に注意

西日本の上空には、これから今シーズンに入り最も強い寒気が流れ込みます。近畿地方では明日9日(木)から明後日10日(金)にかけてが雪のピークとなり、明後日10日(金)にかけては、普段雪があまり降らない京阪神などの平地でも広く雪が降り、積もる恐れがあります。凍えるような寒さになりますので、万全の寒さ対策が必要です。



●近畿 今日8日から明後日10日の雪の見通し


今日8日(水)は、西から寒気が流れ込むため、北部や山地を中心に雪が降る見込みです。瀬戸内海から雪雲が上空の風に流されて、京阪神周辺でも雪の舞う可能性があります。

明日9日(木)は一段と強い寒気が近畿地方に流れ込む見込みです。今日8日より雪の範囲が広がり、普段雪があまり降らない中部や南部でも、あちらこちらで雪が降る見込みです。北部や山沿いはさらに積雪が増えるでしょう。積雪や路面の凍結による道路状況への影響に十分な注意が必要です。
また、西寄りの風が強く吹いて、雪により見通しが悪くなる恐れがあります。日本海沿岸ではしけの状態が続きます。強風や高波にも注意・警戒をしてください。

明後日10日(金)は、帯状の雪雲が南下して近畿地方に近づいてくるため、雪雲がさらに流れ込みやすくなるでしょう。発達した雪雲が流れ込むと、短時間に一気に雪の量が増える可能性もあります。また、風向きが北寄りに変わるため、近畿地方の中部や南部にも雪雲が流れ込みやすくなり、京阪神など普段雪の積もらない場所でも、雪が積もる可能性があります。特に、明後日10日(金)朝の通勤通学の時間は、最新の交通情報を確認し、時間にゆとりをもってお出かけください。雪道の運転に不慣れな方は車の運転を控えた方がよさそうです。

数日にわたって雪が降るため、北部や山沿いでは大雪となる可能性もあります。
雪の重みでビニールハウスやカーポートなど簡易的な建物が倒壊する恐れもありますので、十分お気をつけください。


●朝晩を中心に凍てつく寒さに 水道管破裂・雪による停電対策を


強い寒気の影響で、この先しばらく、朝晩は凍てつく寒さになり、水道管の凍結や破裂にも注意が必要です。
また、日中も気温が上がらず、10日ごろにかけては風も強いため、凍えるような寒さが続くでしょう。外出の際は、手持ちの服装の中で一番暖かい物を選ぶようにしてください。
また、倒木や雪の重みで電線が切れて、停電が発生することがあります。雪で停電になった場合、電気がなくても暖がとれるよう備えておくことも大切です。石油ストーブや毛布、カイロ、カセットコンロ、カセットガスボンベの準備・点検もしておいてください。
雪が降る中、車でやむを得ず移動される場合は、雪による立往生を想定した対策が必要です。


●冬道の運転 注意するキーワードは「ふゆとじこ」


この時期、車を運転する際に、気をつけていただきたいポイントは5つあります。頭文字をとって「ふゆとじこ」です。
(1)冬道装備をしっかりと行いましょう。雪道を運転する際は、必ず冬用タイヤを装備し、タイヤチェーンを備えましょう。雪道運転はバッテリーが上がりやすくなりますので、遠出をする際は、予備のウォッシャー液やバッテリーを確認するなど、事前の点検も必要です。
(2)ゆっくりと、慎重に運転しましょう。普段、慣れている道でも、思わぬ場所が凍結している可能性があります。また、雪のない所でも、道路が黒っぽく見えたら、凍結している恐れがありますので、運転をされる際は慎重になさってください。
(3)時には雪の多い道を避けるなど迂回を検討してください。特に雪道の運転に慣れていない方は、車での外出を控えることも選択肢の一つです。
(4)時間に余裕をもって、出発しましょう。慌てると、凍結した道路でも、ついスピードが出てしまい、事故につながってしまいます。
(5)こまめに最新の天気や道路情報を確認しましょう。天気予報が、急に「晴れ」から「雪」に変わるかもしれません。雪が降ると、道路が急に通行止めになることもあります。
5つのポイントの頭文字を並べて、「ふゆとじこ」と覚えてください。



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