動画配信サービス「Netflix」で、Netflixシリーズ『阿修羅のごとく』が、あす9日より独占配信される。これに先駆け、物語の鍵となる第1話、父の愛人問題が発覚する“家族会議”シーンが解禁となった。あわせて、四姉妹を中心に登場人物たちの想いが渦巻く相関図も公開。下段にキャラクター紹介あり。
【動画】約2分半!見ごたえたっぷり第1話の家族会議シーン 解禁となった本編映像は、次女・巻子(尾野真千子)の自宅である里見家に四姉妹が久々に集まり家族会議を開く中、三女・滝子(蒼井優)が深刻そうに「お父さん、面倒見てる人いるのよ…」と切り出す。しかし、デパートに自分のシャツも買いに行けないような齢70にもなる父親が愛人を作るなんて信じられない!と、長女・綱子(宮沢りえ)も次女・巻子も「他の人ならともかくうちのお父さんにそんな」と茶化し、四女・咲子(広瀬すず)も同様に滝子の話を真剣に取り合おうとしない。
さらには、家族会議を酒のつまみに同席していた巻子の夫・鷹男(本木雅弘)も「お父さんに彼女ね〜」と軽くあしらうと、巻子から「今笑ってるこの方ならともかくよ」としっぺ返しを食らい、滝子の話をよそに痴話げんかまで勃発する始末。
しかし、滝子が「見たんだもん私」と、父と愛人、さらには子どもの3人を実際に見かけたと打ち明けると、その場にいた全員がようやく事の重大さに気付き始める。
退職後も、昔の部下のお情けで火曜と木曜だけ働く“火木(=寡黙)の人”だと、家族全員が信じて疑わなかった父親は、本当に家族を裏切りよそで愛人と子どもまで作っていたのだろうか…。
あわせて公開された相関図の中心におかれるのは、物語のメインとなる竹沢家の四姉妹とその両親。彼女たち家族とそれを取り巻く人々の織りなす人間模様、父の愛人問題をきっかけに始まる阿修羅のような壮絶で見応えのある人間ドラマに、期待が膨らむこと請け合いだ。出演者も実に豪華な顔ぶれとなっている。
本作は、数々の名作ドラマを執筆し、日本のホームドラマの礎を築いた不世出の脚本家、向田邦子(1929-81年)の最高傑作として名高いドラマシリーズ『阿修羅のごとく』(1979〜80年)が原作。是枝裕和の監督・脚色により現代版ホームドラマとしてリメイクされた。
■キャラクター紹介
●三田村綱子(宮沢りえ)
竹沢家の長女。生け花の師匠をして生計を立てており、夫の死後、息子をひとりで育て上げた。料亭「桝川」の主人・貞治とうしろめたい関係を続けている。
「あーあ、女のきょうだいも、四人いると、デコボコがあってむつかしいわ」
●里見巻子(尾野真千子)
竹沢家の次女。会社員の夫・鷹男と、長男・宏男、長女・洋子の4人で暮らす専業主婦。一見幸せそうに見えるが、鷹男が浮気していることに気づき…。
「どこで誰といるか、うすうす知ってるのよ。でもね、あたし、黙ってるの」
●竹沢滝子(蒼井優)
竹沢家の三女。父の不倫を疑い、興信所の勝又に調査を依頼した、都立図書館の司書。四女・咲子とは犬猿の仲。勝又にほれられるも、恋愛経験に乏しく、素直に気持ちを受け入れられない。
「キレイじゃないわ、あたし」
●竹沢咲子(広瀬すず)
竹沢家の四女。喫茶店でウエイトレスとして働く。幼い頃から味噌っかす扱いされてきたが、同棲するボクサー・陣内がチャンピオンとなることに自身の望みも託す。
「そりゃ、あたしは子どもン時から、ずっとミソッカスだったわよ」
●里見鷹男(本木雅弘)
巻子の夫。もうすぐ結婚20年を迎える。会社での役職は部長。秘書・赤木啓子との浮気を疑われるが……。
「女はさ、男の浮気を泥棒と同じに考えてるな」
●勝又静雄(松田龍平)
興信所の所員。依頼者の滝子に惚れてしまうが、気が弱く口下手で、思いをうまく伝えられない。
「もしも、結婚したら――。一生、浮気、しないすから」
●陣内英光(藤原季節)
咲子と同棲するボクサー。チャンピオンへの道を駆け上がっていく。部屋に他の女を連れ込んだことも。
「オレにかまってると、ロクなことねえぞ」
●桝川貞治(内野聖陽)
料亭「桝川」の主人。女将の妻の目を盗み、綱子と密会を重ねる。腐れ縁になることを不安視する綱子に、いわく――。
「なったって、いいじゃないか」
●竹沢恒太郎(國村隼)
四姉妹の父。退職後も火曜と木曜だけ働く“火木の人”だが、実は愛人の家へ通っている。その噂が家族の間で持ち上がり……。
「火があるから、煙が立つんだよ」
●竹沢ふじ(松坂慶子)
四姉妹の母。共白髪を信じる貞淑な妻として、波風を立てずに過ごしてきた。夫の浮気には気づいているものの、言葉にはしない。
「女はね、言ったら、負け」
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