今日8日は、強い寒気の影響で、岐阜県山間部ではすでに警報級の大雪となっています。明日9日から10日(金)は、太平洋側にも雪雲が流れ込むでしょう。10日(金)にかけて、普段雪があまり降らない地域でも、雪が積もる可能性があります。気象情報や交通情報に注意してください。
●今日8日 岐阜県山間部 すでに警報級の大雪
24時間降雪量は、白川村で54センチ、飛騨市河合で48センチ(8日正午まで)、郡上市長滝で43センチ(8日午前11時まで)を観測し、1日で積雪が急増しました。
今日8日正午現在、積雪の深さは、白川村126センチ、飛騨市河合で105センチを観測しています。昨年の同じ時期(白川村で17センチ、飛騨市河合で42センチ)と比べると、今年は雪の量がかなり多くなってます。
この後も、大雪や路面の凍結による交通障害に警戒してください。電線や樹木への着雪、落雷、突風、なだれにも十分な注意が必要です。
●9日(木)〜10日(金) 岐阜県山間部は大雪警戒 雪雲は太平洋側にも
10日(金)にかけて、日本付近は、強い冬型の気圧配置が続く見込みです。
明日9日から10日(金)が今回の寒気の流れ込みのピークで、東海地方の上空にも、今シーズン一番の強い寒気が流れ込むでしょう。
上空5500メートル付近には、大雪の目安となる強い寒気が流れ込む見込みです。特に、上空1500メートル付近の寒気が強く、名古屋の上空には一時的に、マイナス12℃以下の非常に強い寒気が流れ込む予想です。
平野部で降れば確実に雪、晴れる地域でも極寒となるような寒気のレベルです。
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●10日(金)にかけての雪の見通し
【岐阜県山間部】
岐阜県山間部では、10日(金)にかけて断続的に雪が降り、さらに積雪が増えるでしょう。発達した雪雲がかかることがあり、短時間に降るドカ雪に、引き続き警戒してください。
【岐阜県平野部、愛知県、三重県など】
10日(金)にかけて、雪雲の流れ込む時間があるでしょう。特に、明日9日夜から10日(金)午前中は、上空の寒気や気圧の谷の通過の影響で、雪のエリアが広がりそうです。
岐阜県平野部、愛知県、三重県でも雪の降る所があるでしょう。岐阜市や名古屋市など濃尾平野でも、雪の降る時間がありそうです。
山沿いを中心に平野部でも積雪となる所があるでしょう。今シーズン積雪が観測されていない関ケ原町でも、20センチ〜30センチ程度の雪が降り、警報級の大雪になる恐れがあります。特に10日(金)の朝は、交通機関の乱れに注意が必要です。
東海地方では、平野部で10〜20センチ程度の雪で、警報級の大雪となります。最新の気象情報と交通情報をこまめにチェックするようにしてください。
●シーズン最初の雪 慣れていても注意
シーズン最初の雪は、たとえ雪に慣れている方でも、以下の2つのことに注意が必要です。
(1)必ず、スタッドレスタイヤに交換するか、タイヤチェーンを装着しましょう。スタッドレスタイヤは、溝が十分にあるかどうかを、事前に確認してください。あまり使っていないスタッドレスタイヤでも、時間が経てば、劣化が進みますので、シーズン前に点検が必要です。
(2)たとえ急いでいても、急ブレーキ、急なハンドル操作、急発進、急な車線変更など「急」のつく運転はやめましょう。「急」のつく運転をしてしまうと、車がスリップしやすくなります。車を発進する時や上り坂では、タイヤが空転してしまわないよう、アクセルをじわりと踏み込んでください。下り坂では、エンジンブレーキを基本として、アクセルとブレーキも適度に調整して、速度を落としてください。
●週間天気
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11日(土)になると、強い寒気が一旦抜けるため、大雪のピークは過ぎる見込みです。山間部の雪もやんで、日差しが戻り少しホッとできそうです。
12日(日)は、南岸低気圧の影響、雪や雨の可能性が出てきました。まだ先になりますが、今後の気象情報に注意してください。
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