10日にかけ日本海側中心に警報級大雪 立往生や停電の備えを 12日は関東で雨や雪

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2025年01月08日 18:18  日本気象協会

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日本気象協会

10日にかけ日本海側中心に警報級大雪 立往生や停電の備えを 12日は関東で雨や雪

10日(金)頃にかけて、日本付近には今年一番の強烈な寒波が襲来。北陸など日本海側を中心に3日間で2メートル前後の警報級大雪のおそれ。立ち往生や停電リスクが高まるため、不要不急の外出は控えて。西日本や東海など、普段雪の降らない所でも積雪や凍結に注意。また、12日(日)は関東の平野部で雨や雪の可能性あり。最新の気象情報をこまめに確認してください。



●今季一番の強烈な寒波 寒気のピークは9日〜10日


昨日7日(火)から西回りで寒波が襲来、11日(土)頃にかけて今季一番の強い寒気が日本付近に居座る見込みです。上空1500メートル付近でマイナス6℃以下の平地で雪が降る目安の寒気が本州付近をすっぽりと覆い、マイナス12℃以下の大雪となる目安の寒気が西日本まで南下する見込みです。松江など西日本では1月としては過去トップ3に入るくらいの強いレベルです。寒気のピークは9日(木)〜10日(金)で、山陰〜東北の日本海側にかけてはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる連なった雪雲が流れ込み、雪が急激に強まるおそれがあるため警戒が必要です。

また、普段雪の降らない九州や四国、近畿、東海なども雪が降り、うっすら積もる所も。積雪や路面の凍結に注意が必要です。


●北陸など3日間で2メートル前後の雪


11日(土)夕方までの72時間降雪量は日本海側の広い範囲で1メートルを超え、東北や北陸、北陸に隣接している岐阜県の山沿いを中心に2メートル前後の雪が降る予想です。

青森市など、平年の2倍以上の積雪となっている所でも、さらに50センチ〜80センチの雪が予想されています。日本海側を中心に風も強まるため、猛ふぶきや高波に警戒が必要です。

立ち往生のリスクが高まるため、車に食料品の備え、毛布、上着、カイロなど暖を取るものを用意しましょう。また車の排気口が雪で積もると一酸化炭素中毒の恐れがあるため、雪かきをする道具など、備えを万全にしておきましょう。また、停電対策、凍結対策のほか、1週間分の水、食料、燃料の用意をしましょう。


●12日(日) 関東の平野部で雨や雪か


今年初めての3連休は、冬型の気圧配置が緩み、日本列島を低気圧が通過する予想です。12日(日)は、太平洋側も含めて広い範囲で天気が崩れるでしょう。内陸や山沿いを中心に雪になる所が多い見込みです。

上空の寒気が残っているところに、本州の南岸を低気圧が通過するため、関東の平野部でも雪が降る可能性があります。ただ、関東の雪予想は大変難しく、低気圧のコースや風向き、湿度、上空の温度が0.5℃変わるだけでも予想がガラッと変わります。最新の気象情報をこまめに確認して下さい。

また、雪が降らなくても、東京都心の最高気温は5℃と、厳しい寒さとなりそうです。体調を崩さないよう、暖かくしてお過ごし下さい。


●風雪・大雪・低温に伴うリスク


風雪や大雪、低温によって以下のようなリスクがあります。

(1)停電(倒木や雪の重みで電線が切れることで発生する恐れがあります。)
停電に備えて、懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。
また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。

(2)水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性があります。)
事前に、水道管の中から、水を抜いておきましょう。また、屋外で、むき出しになっている水道管やメーターは、発泡スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。

(3)商品の品薄(交通網マヒによる物流遅延により発生する可能性があります。)
事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。



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