1月8日(水)、F1はベルギーGPの開催契約を延長したことを発表した。今回の発表によると、ベルギーGPは今後6年間のうち2026、2027、2029、2031年にスパ・フランコルシャン・サーキットで開催されるということだ。
近年スパ・フランコルシャンでは、新しいグランドスタンドをふたつ設置することで収容人数を1万人増やしたり、コース外でのエンターテインメントなどにも力を入れている。今回の契約延長は、そういった投資に続くものだ。スパではこれまでに57回のグランプリが開催されており、2024年はルイス・ハミルトン(メルセデス)が繰り上がりで優勝を飾った。
なお、2025年のベルギーGPは7月25〜27日に第13戦として開催される予定だ。
F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、ベルギーGPの契約延長について次のようにコメントを発表した。
「ベルギーGPは1950年に我々の最初のチャンピオンシップを構成したレースのひとつだ。この重要な延長の知らせを共有できるのは、我々の75周年の年を始めるのにふさわしい」
「スパ・フランコルシャンは、ドライバーからもファンからも、世界最高のレーストラックのひとつとして賞賛されており、F1において何シーズンも素晴らしい瞬間を生み出してきた。近年では施設と全体的なファンの体験を向上させるために大規模な工事が行われてきた。ベルギーにおけるF1への献身的かつ情熱的な支援について、プロモーターとワロン州政府に敬意を表したい」
F1の開催を望む国が増えているなかで、F1はヨーロッパでのグランプリをローテーション制で開催することを計画している。またオランダGPは2026年をもって開催を終了することを決めており、今回の発表の通りベルギーGPも2028年と2030年には開催しないことが明らかになったことから、ローテーション開催の計画が進められているものと思われる。