ディズニー史上最も温かく切ない兄弟の絆の物語を描く映画『ライオン・キング:ムファサ』が現在公開中。この度の大ヒットを記念して1月8日、ムファサ&タカ応援上映会が行われ、“超実写プレミアム吹替版声優”の尾上右近、松田元太(Travis Japan)、MARIA-Eが登壇した。
オープニング3日間で全世界興行収入No.1となる1億2,220万ドル(約194億円)を記録、Rotten Tomatoes(オーディエンススコア)では89%の高得点を獲得(1/8時点)(※1ドル=159円・1/8現在/Box office mojo参照)、現在までに興行収入16億1,689万円、114万8,010人を動員している本作(※1/7現在)。
今回のイベントには、多くのファンたちが会場に集まり、最初に主人公ムファサ役の右近が登場すると、盛大な拍手で迎えられ、「明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!」と笑顔で挨拶。
ムファサについて右近は「ひとりぼっちになってしまったところから、いろんな経験をしていくんです。メスライオンとも関わりがあって、タカのお母さんにもいろんなことを教えてもらったムファサは、包容力と判断力がある。柔らかい部分と強い部分が同居していて、器の大きいライオン。それが王になる所以なんじゃないかなと思います」と魅力をアピール。
そして、「サラビに対しては秘めた思いがありましたが、“タカのために”と思ってやったことが、知らず知らずのうちに、自分の魅力に繋がってしまい、サラビと通じ合う。そこが未来の『ライオン・キング』に通じていくんです」とも語った。
そこへ、サラビ役のMARIA-Eも駆けつけ、ムファサの魅力を問われると、「圧倒的王者の器。そして、立ち姿もとても好き。女性は惚れてしまうような存在ですよね」と回答。
右近は「ムファサは器の大きさや前に進む力がある一方で、支えてあげたいと思わせたり、母性本能をくすぐったりするような隙もある。そういうところが、サラビは惹かれるのではないですかね。そしてサラビは、完全ではないムファサに気づきを与えてくれたりする存在で、そんなサラビにムファサは惹かれていくのではないかと思います」とコメント。ムファサとサラビの関係性が、『ライオン・キング』にも繋がる重要な要素なのだと付け加えた。
トークが盛り上がる中、次第に惹かれ合っていくムファサとサラビの思いを歌った劇中歌「聞かせて」が、右近とMARIA-Eの生歌唱で披露される一幕も。
余韻が冷めやらない中、「オレに兄弟はもういない 溺れていたお前を助けてやったオレが今、溺れもがいている この怒りは決して忘れない」と不穏なセリフが響き渡り、ムファサの弟タカ(後のスカー)役の松田が観客席の方から登場。
タカの魅力について松田が「後にスカーと呼ばれるタカは、可愛らしさを持っていますが、グラデーションというか、闇落ちしていくところが魅力」と語り、タカを演じる上でのこだわりを「可愛らしい一面もありますが、スカーになる瞬間だったり、変わっていく過程はより大事に声で演じたいなと思いました。世界中の『ライオン・キング』ファンや、ディズニー作品を愛している方に“傷”をつけないように。皆さんが“スカー状態(闇落ちしたスカーの状態)にならないように、大事に、丁寧に、演じさせていただきました」と話す。
そんな松田の演技を右近は「心がこもっているのが伝わってきますよね。“げんげん”は以前、誰よりもタカに寄り添ってタカに愛情があると言っていたが、本当にその通り!技術だけではなく、気持ちを注ぐことをやり切ったんだなと。“げんげん”の違う一面にびっくりされると思いますよ」と称賛。
続けて「(もう一回闇落ちボイスを聞かせていただきたいですけれども…みんなも聞きたいですよねー?」と目を輝かせると、松田は瞬時に役に入り込み、「俺には何もない ムファサが全てを奪った」と本編にも登場するセリフを披露、会場中が拍手喝采となった。
会場内が熱気に包まれる中、MARIA-Eが「(最後に“兄弟の絆”を感じるあの曲、聞きたいですよねー?」とフリ、劇中歌「ブラザー/君みたいな兄弟」を生歌唱。本物の兄弟かのように仲睦まじかったころのムファサとタカを思わせる息の合ったパフォーマンスに、観客もノリノリの手拍子で応対していた。
『ライオン・キング:ムファサ』は全国にて公開中。
(シネマカフェ編集部)