F1はベルギーGPとの契約を長期延長し、2026年からの6年間のなかで4回レースが開催されることを発表した。これにより、F1ベルギーGPがヨーロッパにおけるローテーション開催システムに組み込まれることが明らかになった。
スパ・フランコルシャンの主催者とワロン地域の政府は、長年、ベルギーGPをカレンダーに残すために戦ってきたが、2031年までの契約を確保する一方で、2027年以降は隔年開催になることを受け入れた。
今回の契約延長により、ベルギーGPは2026年、2027年、2029年、2031年の開催が確定。つまり、2028年と2030年にはスパ・フランコルシャンでF1グランプリは開催されないことになる。
F1カレンダーは過去最多24戦に増え、当面はこれ以上の大幅な拡大はない見通しだ。しかしF1開催を望む国が多いため、一部のグランプリを毎年ではなく隔年開催などにする形でカレンダーに残すシステムが導入される。
F1は、1シーズンにおけるヨーロッパでのグランプリ開催数を制限しようとしている。隣接するオランダでのグランプリは2026年で契約終了になるにもかかわらず、F1の会長兼CEOステファノ・ドメニカリは、毎年開催するグランプリのリストに、ベルギーを含めないことを決めた。
今回の発表によって、2028年と2030年の開催枠に空きができたことが明らかになった。ただし、代わりにどのグランプリが開催されるかは、現時点では定かでない。
長期的にカレンダー内の位置を確保しているヨーロッパのグランプリは、オーストリア・レッドブルリンク(2030年まで)、モナコ(2031年まで)、イタリア・モンツァ(2031年まで)、ハンガリー・ハンガロリンク(2032年まで)、イギリス・シルバーストン(2034年まで)、スペイン・マドリード(2026年から2035年まで)だ。これら以外の開催地、たとえばイタリア・イモラ、スペイン・バルセロナ、フランス、ドイツなどが、ローテーションシステムに組み込まれる候補地になるだろう。