パルマGK鈴木彩艶の未来はマンチェスター勢のいずれか？　伊記者「動向が非常に注意深く追われている」

　マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティが来季を見据え、パルマ・カルチョに所属する日本代表GK鈴木彩艶の獲得を検討する可能性がある模様だ。現地時間9日、イタリアメディア『TUTTO mercato WEB』のポッドキャスト番組内でイタリア人記者マルコ・コンテリオ氏が言及している。

　鈴木は、昨年の現地時間7月15日にパルマ・カルチョへ完全移籍で加入。同クラブでは中田英寿氏以来2人目の日本人選手となり、セリエAでは日本人初のGKとなった。今季はここまで、リーグ戦18試合に出場して29失点。レギュラーとして新天地で奮闘を続けている。

　『TUTTO mercato WEB』のポッドキャスト番組に出演したコンテリオ氏は、「ザイオン・スズキは、ヨーロッパで最も興味深いGKの1人だし、イタリアにおいて最もヨーロッパスタイルを体現するGKの1人でもある」とコメント。特に「スローやキックで縦のスペースを狙い、ビルドアップに貢献できる」点や、「高い位置を取ってスペースをカバーできる」点が秀逸であると分析した。

　また、コンテリオ氏は「今夏、マンチェスター勢が日本人GKの未来になるかもしれない」と予見。ビルドアップ面がマンチェスター・Cのブラジル代表GKエデルソンに、ハイラインを支える高い位置取りがマンチェスター・Uのカメルーン代表GKアンドレ・オナナに似ていると指摘し、両クラブが鈴木の獲得に動く可能性を主張。実際、マンチェスター・Cのスカウトが現地時間5日に行われたトリノvsパルマ・カルチョ戦を視察していたことに触れ、「スズキの動向は非常に注意深く追われている」とした。