IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTDクラスに参戦するグラディエント・レーシングは、2025年の長距離レース『IMSAミシュラン・エンデュランス・カップ』に出場するドライバーラインアップを発表した。ジョーイ・ハンド、ティル・ベクトルシャイマー、タチアナ・カルデロンが、同チームの新しいフォード・マスタングGT3をドライブする。
さらに、マルチマチックと契約しているドライバーのハリー・ティンクネルが、シーズン開幕戦であるデイトナ24時間レースのラインアップを完成させる。
アンドリス・レイヴィンス率いるこの組織は2024年まではアキュラNSX GT3を走らせていたが、2025年はフォードへとマシンをスイッチ。なお、スプリントラウンド用には別のドライバーラインアップを予定しているというが、こちらはまだ明らかにされていない。
4人のデイトナ・ラインアップのうち、ハンドとティンクネルはどちらも昨年、ファクトリーチームであるフォード・マルチマチック・モータースポーツでGTDプロクラスにフルシーズン参戦したが、2025年シーズンに向けては役割を変え、GTDへ転向することになった。
「グラディエント・レーシングとのこの新しい取り組みを、本当に楽しみにしている」とハンドは語った。
「最初から彼らとすぐに打ち解けたので、このプログラムが始まって新しいチームメイトと知り合い、一緒に仕事をするのが待ちきれない」
「友人のハリー・ティンクネルもラインアップに加わるし、楽しくなるだろう」
「このチームのために新しいクルマでシーズンに臨むのはワクワクするが、もちろん僕はフォード・マスタングGT3をとても良く知っているから、全員がすぐにスピードを上げ、そして24時間にわたって快適に運転できるように手助けすることを目指している」
「マスタングの初勝利はまだ達成されていないが、その偉業を達成できればこれ以上に嬉しいことはない」
ティンクネルは次のように付け加えている。
「グラディエント・レーシングと一緒にデイトナでスタートするのが本当に楽しみだ」
「僕は過去数年間、IMSAで競いながら彼らの成功を見守ってきた。彼らは結束の固いチームだと知っているし、彼らと一緒にレースをするのが楽しみだ」
「ジョーイのことも、とてもよく知っている。昨年はフォードのファクトリーチームの一員だったし、タチアナとはかつてF3でレースもした。ティルとは初めてだけど、一緒に仕事をするのが楽しみだ。彼にはたくさんの経験があることは知っている」
ローラ・カーズのオーナーであるベクトルシャイマーとカルデロンは、どちらも以前はグラディエントのアキュラNSX GT3チームの一員だった。コロンビア人で2020、2021年には日本のスーパーフォーミュラにも参戦したカルデロンは、エンデュランス・カップにおけるサードドライバーとしての役割を今年も担うことになる。
「グラディエント・レーシングで得た経験を2024年も引き続き活かせることは分かっているけど、今回はフォード・マスタングGT3という猛獣をドライブする」とカルデロン。
「ここには、ジョーイ、ハリー、ティルという素晴らしいドライバー陣がそろっている。マスタングでのデビュー戦となる今回は学ぶべきことがたくさんあるけど、今年も好調なスタートを切れると確信している」
ベクトルシャイマーは次のように付け加えた。
「グラディエント・レーシングとアンドリスと長年一緒に仕事をしてきたので、また一緒に仕事ができることを嬉しく思う」
「僕らには信じられないほどの経験を持つ素晴らしいドライバー陣がそろっている。今後数週間、正しい心構えで臨めば、最高の結果を出すことができると信じている」