サザンオールスターズが11日、石川県産業展示館4号館(金沢市)で6年ぶりの全国ツアー、LIVE TOUR2025「『THANK YOU SO MUCH!!』」をスタートさせた。
震災、豪雨被害に見舞われた同県に思いを寄せ、音楽で明るい話題を届けたいメンバーの思いで、同県でのツアースタートを決め、随所にエールとメッセージ、感謝が盛り込まれた。石川公演は26年ぶり。
ツアーは5月まで、全13カ所26公演で行われる。4月上旬までアリーナ公演、4月中旬からドーム公演が始まる。最終公演の5月28〜29日の東京ドームまでを駆け抜ける。規模としては、40公演行った92〜93年のツアー「歌う日本シリーズ」以来の最多公演数で、約50万人を超える動員が見込まれる。
桑田佳祐(68)らメンバーは、登場すると大歓声に応じて両手を挙げた。開演前から会場に充満していた高揚感が一気にはじけた。桑田は「皆さまのおかげで、北陸、金沢で初日を迎えることができました」と声を上げた。石川公演は99年以来ということもあり「皆さま、お久しぶりでございます。生まれ故郷の金沢に帰ってきましたサザンオールスターズです! 26年ぶりに最強寒波の下にやってきました」とあいさつして、観客を大喜びさせた。 2時間半のライブは、3月19日リリースの新アルバム「THANK YOU SO MUCH」の楽曲を軸に構成された。1日に配信リリースされ、全国の被災地に心寄せるメッセージが盛り込まれた「桜、ひらり」、情報解禁されたばかりの「夢の宇宙旅行」が初披露されたほか、昨年のフジテレビ系「新宿野戦病院」の主題歌「恋のブギウギナイト」では華やかなダンサーも登場した。
ほか、最後の夏フェスとして出演した「ROCK IN JAPAN 2024 in HITACHINAKA」でも大盛り上がりした「海」、ライブ定番の「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRABD−NEW DAY)」もラインアップされた。
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中盤のリクエストコーナーでは観客の1人にマイクが渡り、石川さゆりの「能登半島」がオーダーされた。アコースティックアレンジで披露されると大歓声、拍手が起こった。今後、各地のご当地ソングが登場する期待感にも包まれた。
楽曲に能登半島へのエールを盛り込んだり、桑田が「被災地からお越しの皆さんはじめ、お体くれぐれもお大事にされて、今年1年お互いに頑張りましょう! 皆さんの元にすてきな春が来ますように」とメッセージを送る場面もあった。終演後には「ありがとう北陸!!」の横断幕を広げ「また帰って来ます!」と手を挙げた。
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