1月11日、東京オートサロン2025が開催されている千葉県の幕張メッセで『にしたんクリニック レースアンバサダーアワード2024』の表彰式が行われ、D’stationフレッシュエンジェルズの水瀬琴音さんがグランプリに輝いた。
毎年、国内のモータースポーツでシーズンを通して活躍し、ファン投票でもっとも支持を受けたレースアンバサダーを決める賞典レース。昨年までは『日本レースクイーン大賞』として定着していたが、より多様性を持った時代変化にあわせ、2024年シーズンからレースクイーンの呼称がスーパーGTではレースアンバサダー、全日本スーパーフォーミュラ選手権ではチームアンバサダーへと変更されたため、レースクイーン大賞もレースアンバサダーアワードと名称が変更された。
2024年のレースアンバサダーアワードは10月に行われたギャルズパラダイス公式サイトでのプレ投票で50名がノミネートされた。11月初旬のスーパーGT第8戦もてぎでの先行投票を皮切りに12月5日まで実施され、上位20名がファイナルステージに進出。年が明けた1月5日までファン投票が行われアワード受賞者の5名が決定し、今回も東京オートサロンのイベントステージがグランプリ発表・表彰の舞台となった。
まずイベントの冒頭には、すでに表彰が終わっているルーキーディヴィジョングランプリの夏実晴香さんが集まったファンの前に登場し改めて挨拶した。さらにコスチュームディヴィジョンでグランプリに輝いたraffinee Lady/raffinee μ'sは、メンバーに加えてコスチュームデザインを担当したGUTS DYNAMITE CABARETSのAKI氏も登壇し、トロフィーを受けとった。
その後、2024年の各特別賞が発表され、ヤングチャンピオン賞にはさかいゆりやさん、オプション賞には前田星奈さん、週刊プレイボーイ賞には佐々木美乃里さん、メディバンネップリ賞には央川かこさん、日南まみさん、水瀬さんの3人が受賞。いずれも念願のステージに立てたということで、コメント時に感極まる姿がみられた。
今後の活躍が期待されるレースアンバサダーに贈られる実行委員会特別賞には根岸しおりさんと前田さんの2人が受賞。根岸さんは「たくさんの応援、ありがとうございました。これからも上を向いて頑張っていきます」と涙ながらにコメント。前田さんも「私の夢はアワードを受賞してこのステージに立つことです。また1年後、このステージに帰って来られるように1年努力していきたいと思います」と、ステージ上で決意を新たにしていた。
特別賞の表彰が終わり、注目のアワード受賞発表へ。20名のファイナリストのなかから、今回は有栖美桜さん、央川さん、佐々木さん、日南さん、水瀬さんの5人が選ばれた。
このうち副賞である東京中日スポーツ賞は佐々木さんが獲得した。実は2023年の新人部門(現ルーキーディヴィジョン)のときも東京中日スポーツ賞を受賞しており、彼女自身としては2年連続での受賞。テレビ東京賞には有栖さんが選ばれ「大好きなモータースポーツをテレビでも広めていけるように有栖未桜としてもさらに活躍できるように頑張ります」と語った。今回新しく設けられた東京オートサロン賞には水瀬さんが選ばれ、今年8月にマレーシアで開催される東京オートサロン・クアラルンプールへの招待と、各種関連イベントに出演することとなった。
例年なら副賞の表彰を終えてグランプリの発表に移るのだが、15周年を記念して歴代のグランプリが東京オートサロンのステージに集結。都合により出席が叶わなかった人もいたが、松田蘭さん、名取くるみさん、川瀬もえさん、林紗久羅さん、阿久津真央さん、清瀬まちさん、荒井つかささん、日野礼香さん、佐野真彩さん、美波千夏さんが登場した。なかには数年ぶりに表舞台に立つ人もおり、会場からは大きな声援や拍手が沸いていた。
そして、注目のレースアンバサダーアワード2024グランプリを手にしたのは水瀬さん。名前がコールされると、同じD’stationフレッシュエンジェルズで2024シーズンに活躍した林さんが花束を持ってサプライズで登場。大きなプレッシャーから解き放たれた水瀬さんは、終始号泣していた。
グランプリ獲得後のスピーチでも、号泣のあまり言葉を切り出せないなか、「最初にあけましておめでとうございます」と、予想外の一言目を発した水瀬さん。
「本当に気が気じゃなくて、お正月とかもなくて、ずっと年を越した気がしていませんでした……。今、私に2025年がやってきました。すごく嬉しいです」と、グランプリをかけて年末年始返上で闘ってきた想いがこめられていた。
最後は「このグランプリは、絶対に私ひとりの力では獲れませんでした。みんなで一緒にこのグランプリを掴んだからには、これからも『応援して良かったな』と思ってもらえるようなレースアンバサダーになれるように、これからも精進してまいります。本当にありがとうございました!」と感謝の気持ちと、今後に向けた抱負を語った水瀬さん。表彰式が終わるまでグランプリのトロフィーを抱きしめるように大事に持つ姿が印象的だった。