広瀬すず主演『ゆきてかへらぬ』より新たな場面写真が解禁された。
大正時代を舞台に、実在した男女3人の壮絶な愛と青春を描いた本作。主演の広瀬すずが、女優・長谷川泰子を演じ、才能あふれるアーティストたちに愛されながらも、自身の夢と向き合い続ける女性を全力で体現した。
この度解禁された場面写真では、舞台となる大正〜昭和初期を背景に、様々な衣装を華麗に着こなす広瀬の姿が切り取られている。特に、「文化の百花繚乱」と称される大正時代を象徴するような衣装は、優雅な和装からクラシカルで洗練された洋装まで、時代を超えた美しさを惜しみなく放っている。
まだ学生だった不世出の天才詩人・中原中也(木戸大聖)と出逢った京都、そしてのちに唯一無二の人間関係を織りなすことになる文芸評論家・小林秀雄(岡田将生)と出逢った東京。
時代、場所、そして複雑な関係性の変遷とともに移り変わる、繊細なキャラクターの精神に寄り添ったスタイリングは、泰子の無邪気さと妖艶さを最大限に引き出し、広瀬は本作でまさに“七変化”ともいえる役の振り幅で新境地をみせた。
スタイリングを担ったのは、日本映画界を代表するトップ衣装デザイナーの大塚満とスタイリストの伊賀大介。「大正時代の着物が大好き」と話す大塚氏は、「現代の着物において避けられる傾向にあるが、大柄の着物は大正時代の象徴です。広瀬さんにはとても似合っていて、大きな柄に負けないバランスの良さを感じます。どれも鮮やかに着こなしてくれました」と絶賛。
さらに、「大正時代が世界的にも一番かっこよかった時代」と評する伊賀氏も、「本作ではヒロインの多面体の美しさを絵巻もののように見せられたら、と考えました。そのキャラクターが何を着てこの世界にやってきて、何を着て出ていくのか。いつもそこを大切にしています」と細部までのこだわりを語っている。
序盤のセーラーカラーの衣装で見せるどこか少女らしいあどけなさから、哀しみと覚悟が色づく終盤のブラックドレスまで。2人の衣装担当による共同作業によって生まれた美しい衣装の数々と、長谷川泰子を全力で生きる広瀬の圧倒的表現力が見事に融合している。
『ゆきてかへらぬ』は2月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)